釈譜詳節(中)

  • 朝鮮世祖(纂述)/河瀬幸夫(訳)/2013年4月
  • 6500円(本体)/A5判・上製・524頁
  • 装丁:矢萩多聞

釈譜詳節」は発明されたばかりのハングルで書かれた韓国独自の釈迦伝であり、韓国文学史上最高傑作と言われている。同時期に書かれた「月印千江之曲」と「月印釈譜」も訳し、その全体像に迫る。
本邦初訳の全3巻、遂に完結!!!
(ISBN 9784861103636)

『神奈川新聞』(2013年4月21日)で紹介されました。
元教師がハングル経典「釈譜詳節」を全訳、韓国の研究者「至難の翻訳作業」と賛辞

『朝鮮日報』(2013年5月31日)で紹介されました。
「釈譜詳節」の失われた物語を探した河瀬幸夫氏 (記事の日本語訳はこちらをご覧ください)

上巻解題より

『釈譜詳節』『月印千江之曲』『月印釈譜』の三書に記録された仏教世界は単に一五世紀の朝鮮半島における仏教理解ということに限定されるものではなく、三国時代から高麗時代を経て朝鮮時代に伝えられた仏教の朝鮮半島における理解の全体像を総合的に示すものであり、その大部分は、一五世紀の東アジア全域に共通する仏教理解であった可能性が高い。それを一二世紀の『今昔物語集』などと読み合わせることで、東アジアにおける仏教理解の共通性と多様性を知ることができるようになるのではないかと考えられる。以上の事柄を確認する意味においても、この三書は一連のものとして通読できるような形にすることが必要であろうと考えたのである。

目次│indexs

『釈譜詳節』(上・中・下)の刊行を祝して 東国大学国語国文学科名誉教授 金英培
推薦の文 東国大学仏教学部長教授 張愛順(戒環)
釈譜詳節
釈譜詳節第十三/釈譜詳節第十九/釈譜詳節第二十/ 釈譜詳節第二十一
月印釈譜
月印釈譜第十一/月印釈譜第十二/月印釈譜第十三/月印釈譜第十四/月印釈譜第十五/月印釈譜第十七/月印釈譜第十八/月印釈譜第十九
付録
一、刊経都監版妙法蓮華経巻第四/二、刊経都監版妙法蓮華経巻第五/三、法華経要解科文の概略
翻訳を終えて

訳者│translator

河瀬幸夫(かわせ・ゆきお)
1945年、東京都大田区に生まれる。早稲田大学第二文学部と文学研究科で日本文学(上代文学)を専攻。1973年、横須賀学院高等学校の国語教員となる。2003年に早期退職し、韓国ソウルの東国大学大学院仏教学科仏教史学科に入学し、2007年に博士課程修了。東国大学では日本にお ける高麗大蔵経の受容の歴史について学び、修士論文では江戸時代の僧忍澂の大蔵経対校に関してまとめる。2007年以降『釈譜詳節』の翻訳に専念。春風社より2010年に『釈譜詳節』(上)、2011年に『釈譜詳節』(下)を刊行。

 

 

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