過去の再演を越えて

精神分析的ロール・プレイング

  • 川幡政道/2013年9月
  • 3000円(本体)/四六判並製424頁
  • 装丁・レイアウト:矢萩多聞

演劇的手法を用いて抑圧された過去を再現し、現実の対人関係における役割を創造する、精神分析的ロール・プレイング。引きこもり、登校拒否、注意欠陥障害などの事例をとりあげ、理論と実践の両面からその可能性を探る。
(ISBN 9784861103742)

◆横浜市立大学新叢書「発刊の辞

『神奈川新聞』(2013年8月18日)に、横浜市立大学学術研究会代表・中谷崇先生への取材記事が掲載されました。学術研究の成果紹介 横浜市大、「新叢書」を創刊

『朝日新聞』(2013年9月8日)「情報フォルダー」で紹介されました。

図書新聞』(2014年1月11日)で紹介されました。

目次|contents

第Ⅰ部 理論篇
第1章 役割演技と過去の再演―自己洞察と役割創造へ向けて
第2章 役割創造療法―役割の喪失と回復
第Ⅱ部 実践篇
第3章 精神分析的ロール・プレイング―引きこもり少年の母親のロール・プレイング
第4章 役割と性格:性格は変えられるか―分離不安の子どもの母親のロール・プレイング
第5章 精神疾患は個人の病理か関係の病理か―片づけられない女性の姉のロール・プレイング
第6章 身体と象徴形成―癖の意味を知りたいという女性のロール・プレイング
第7章 無意識の願望を知る技法―狼になりたいという青年のロール・プレイング
付章 追悼外林大作先生―先生の略歴と想い出

著者|author

川幡政道(かわはた・まさみち)
1947年、千葉市生まれ。臨床心理学・精神分析専攻。1971年、横浜市立大学文理学部心理学専攻卒業。1976年、東京都立大学人文科学研究科心理学専攻博士課程単位取得満期退学。1976年、横浜市立大学文理学部専任講師。1980年、横浜市立大学文理学部助教授。1995年、横浜市立大学国際文化学部教授。現在、横浜市立大学名誉教授、日本心理劇学会常任理事(編集委員長)、横浜ロール・プレイング研究会会長。著書に、『見捨てられる不安―家族と社会の現在』(春風社、2008年)、『ロール・プレイング―即興劇による人間の探求と治療』(春風社、2008年)、『心のはたらきがわかる心理学』(三恵社、2005年)、『この1冊で心理学がわかる』(三笠書房、2000年)、『現代精神病理学のエッセンス』(ペリカン社、1979年、共著)、訳書に、J・L・モレノ『サイコドラマ―集団精神療法とアクションメソッドの原点』(白揚社、2006年、共訳)、A・バッドリー『記憶力―そのしくみとはたらき』(誠信書房、1988年)、E・ワックス『ニューヨーク犯罪被害者物語』(大修館書店、1994年、共訳)がある。

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