私はどのような教育実践をめざすのか

言語教育とアイデンティティ

  • 細川英雄・鄭京姫(編)/2013年10月
  • 2800円(本体)/A5判並製262頁
  • 装丁:矢萩多聞

「教える/教えられる」の関係を超えた言語活動主体のあり方を問い、人間形成としてのことばの教育を考える。
(ISBN 9784861103797)

『山梨日日新聞』(2013年11月24日)読書欄で紹介されました。

大修館書店『英語教育』(2014年2月号)に書評が掲載されました。
評者は広島大学教授の柳瀬陽介先生です。

目次|contents

※「まえがき」と「あとがき」はPDF形式でご覧いただけます。

まえがき:めざすべき教育実践と言語活動主体のあり方【細川英雄】
第Ⅰ部 講演と討論
「私はどのような教育実践をめざすのか」という問い―ことば・市民・アイデンティティ【細川英雄】
ターブルロンド【ピエール・マルティネーズ,李徳奉,森本郁代】
第Ⅱ部 論考
第1章:複言語サポーターの「支援についての語り」にみるアイデンティティ―ポジショニング理論から【徳井厚子】
第2章:「よい予感がする」表現教育―2日間のクラスが残したもの【牲川波都季】
第3章:ことばの教育における場所を「居場所」へつなげることの意味―花子は日本にやってきた【鄭京姫】
第4章:言語教育における「単一性志向」―帰韓した「在日コリアン」教師の言語/教育経験とアイデンティティに関する語りから【田中里奈】
第5章:「自分探し」のジレンマ―韓国人専門学校生のライフストーリーからみる「動機」【三代純平】
第6章:目指すものの探求とその意味付け(フレーミング/リフレーミング)としての実践研究―教員養成大学院での授業を通して考えた「私の目指す教育実践」【松本剛次】
第7章:教師のやりとりから生まれる教育観の見つめ直し【瀬尾匡輝,青山玲二郎,橋本拓郎,山口悠希子,米本和弘】
第Ⅲ部 言語教育はなぜアイデンティティを問題にしなければならないのか
日本語教育と「日本語人生」―ことばとアイデンティティについての私論【鄭京姫】
あとがき:境界を語る【鄭京姫】

編者|editors

細川英雄(ほそかわ・ひでお)
東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒。同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(教育学)。信州大学,金沢大学,早稲田大学日本語研究教育センターを経て,2001年から早稲田大学大学院日本語教育研究科教授,2013年3月選択定年により退職。現在,早稲田大学名誉教授,言語文化教育研究所代表。専門は,日本語教育学,言語文化教育学。著書に『日本語教育は何をめざすか』(2002年,明石書店),『言語教育とアイデンティティ―ことばの教育実践とその可能性』(2012年,春風社),『研究活動デザイン』(2012年,東京図書),『「ことばの市民」になる―言語文化教育学の思想と実践』(2012年,ココ出版)など多数。

鄭京姫(ちょん・きょんひ)
ソウル生まれ。早稲田大学大学院日本教育研究科博士課程修了。博士(日本語教育学)。早稲田大学日本語研究教育センター助手,早稲田大学大学院日本語教育研究科招聘研究員を経て,2013年から早稲田大学大学日本語研究教育センター常勤インストラクター。専門は,日本語教育学,言語文化教育学,ライフヒストリー研究。博士論文『言語教育としての「自分の日本語」その意義と可能性―「日本語人生」というライフヒストリー研究の意味』が2012年度小野梓記念学術賞を受賞。

 

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