啓蒙思想下のジョンソン辞書

知の集成を目指して

  • 早川勇/2013年10月
  • 5000円(本体)/A5判並製570頁
  • 装丁:長田年伸

“本書は隠遁生活の気楽な茫漠とした状態で学問の館のなかで守られ執筆されたのではなく、不自由ななか気を集中させることができない状態のもとで病気と闘いひたすら悲嘆にくれながら執筆された。”(サミュエル・ジョンソン)
ジョンソン辞書を16~17世紀英国における英知や知識の総体ととらえ、辞書に引用された作品や作家の問題を引用数から考察し、18世紀英国の啓蒙思想のもとに位置づける。画期的辞書が物語る“ひらかれた”辞書史。
(ISBN 9784861103803)

目次|indexs

1. イギリス辞書史―ジョンソン以前の英語辞典
2. 言語アカデミー思想
3. ジョンソン英語辞典構想案(1747)
4. 18世紀英国におけるジョンソン辞書編纂の理念
5. ジョンソン辞書完成までの道のり
6. ジョンソン英語辞典序文(1755)
7. イングランド啓蒙思想下のジョンソン辞書
8. ジョンソン英語辞典の収録語彙
9. 知の総体としてのジョンソン辞書
10. ジョンソン英語辞典における意味表記
11. ジョンソン辞書からNEDへ

著者|author

早川勇(はやかわ・いさむ)
1947年、愛知県名古屋市生まれ。1971年、愛知県立大学文学部英文学科卒業。1997年、言語文化学博士(大阪大学)。1998年、英国エクセター大学応用言語学研究科博士課程満期退学。1998年、日本英学史学会豊田實賞受賞。2008年、英国ロンドン大学高等研究院英語研究所客員研究員。現在、愛知大学経済学部教授、愛知大学文学研究科教授。著書に『日本の英語辞書と編纂者』(春風社2006)、『英語になった日本語』(春風社2006)、『ウェブスター辞書と明治の知識人』(春風社2007)、『英単語のいのち』(春風社2010)がある。

 

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