中心と周縁

タイ、天草、シカゴ

  • 佐久間美穂・内藤辰美(著)/2013年12月
  • 3500円(本体)/四六判上製368頁
  • 装丁:矢萩多聞

なぜ世界は周縁を創るのか? タイのスラム街における住民組織化運動、天草の出稼ぎ売春婦、シカゴの都市再開発で露呈した貧困層の問題などを取り上げ、構造化された〈排除のシステム〉を明らかにする。
(ISBN 9784861103698)
日本図書館協会選定図書

目次|contents

第1章 アジアにおけるコミュニティの組織化とアリンスキー戦略の影響―タイの都市スラムの住民組織化プロセスの事例を通じて
第2章 東北タイと地域リーダー―地域を変える開発僧
第3章 明日の福祉国家と環境問題―近代日本と水俣の教訓
第4章 近代日本と周縁―浦河「天草」移民団の歴史と現在
第5章 海外醜業婦問題と日本社会の病理性―天草女性に関する基礎的文献を通して
第6章 プルマンとハル・ハウス―企業福祉と地域福祉
第7章 ウッドローンとウッドローン・オーガニゼーション―シカゴにおける都市再開発と黒人と白人
第8章(補論)中心と周縁―グローバリゼーションは世界を豊かにするか

著者|authors

佐久間美穂(さくま・みほ)
東京福祉大学助教。2006年、日本女子大学大学院社会福祉学専攻博士前期課程修了(社会福祉学修士)。所属学会:日本地域福祉学会、東北都市学会。主な論文:「アジア太平洋ソーシャルワーク教育連盟(APASWE)の歴史と現状―APASWEに関する文献調査を通じて」『人間関係学研究』13(2012年3月、大妻女子大学)、「家郷喪失の時代とコミュニティ」『人間関係学研究』14(2013年3月、大妻女子大学)。

内藤辰美(ないとう・たつみ)
山形大学名誉教授。1971年、日本大学大学院社会学専攻博士課程単位取得退学(文学修士)。所属学会:日本都市社会学会、日本都市学会。主な著書:『市民文化と地方都市―自立的地方都市の可能性』(恒星社厚生閣、2001年)、『地域再生の思想と方法』(恒星社厚生閣、2001年)、『生命化社会の探求とコミュニティ―明日の福祉国家と地域福祉』(恒星社厚生閣、2011年)。

 

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