変革的知識人としての教師

批判的教授法の学びに向けて

  • ヘンリー・A・ジルー(著)、渡部竜也(訳)/2014年1月
  • 5333円(本体)/A5判上製428頁
  • 装丁:矢萩多聞

権力にとって都合のいい人々を育てる場になってしまった教室の知を疑い、学校の在り方を変革する教師像を探る。パウロ・フレイレの影響を受け、批判的教育学の基礎を築いたジルーの著書、初の邦訳。
(ISBN 9784861103759)

目次|contents

まえがき――批判理論と希望の意味(ピーター・マクラーレン)
謝辞
編者序文(パウロ・フレイレ)
序論 知識人としての教師
第1部 学校教育の言語についての再考察
第1章 学校教育の言語についての再考察
第2章 カリキュラムの新たな社会学に向けて
第3章 教室での社会的教育――隠れたカリキュラムの力学
第4章 行動目標、人間目標の克服
第2部 リテラシー、文章力、声の政治学
第5章 社会化における文章力と批判的思考
第6章 大衆文化と新しい文盲(非識字)の増加――読解の意味
第7章 批判的教授法、文化の政治学、経験の言説
第8章 パウロ・フレイレの仕事に見る文化、権力、変革――教育の政治学に向けて
第3部 教えること、知的作業、文化の政治学としての教育
第9章 変革的知識人としての教師
第10章 カリキュラム研究と文化の政治学
第11章 カルチュラル・スタディーズの必要性
第12章 教師教育と民主主義改革の政治学
第4部 批判と可能性の言語に向けて
第13章 公教育の危機と可能性
第14章 再生産を再生産する――習熟度別編成の政治学
第15章 アントニオ・グラムシ――急進的な政治学に向けた学校教育
第16章 批判的教育における連帯、倫理、可能性
訳者あとがき

著者|author

ヘンリー・A・ジルー(Henry A. Giroux)
1943年生まれ。ボストン大学、マイアミ大学、ペンシルバニア州立大学の教授を歴任。著書に Schooling for Democracy: Critical Pedagogy in the Modern Age などがある。

訳者|translator

渡部竜也(わたなべ・たつや)
1976年生まれ。東京学芸大学教育学部講師。共訳書に『教師のゲートキーピング――主体的な学習者を生む社会科カリキュラムに向けて』(スティーブン・J・ソーントン著、春風社、2012年)がある。

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する