地域と越境

「共生」の社会経済史

  • 内田日出海・谷澤毅・松村岳志(編)/2014年5月
  • 3500円(本体)/四六判上製400頁
  • 装丁・レイアウト:コトモモ社

母国をはなれて生きた移民、商人、宣教者、命がけの亡命者など……
ヨーロッパ、ロシア、アジアの各地域で国家の枠組みを越えて生きた越境者の生活史・経済史をみる刺激的な論集。
(ISBN 9784861104077)
日本図書館協会選定図書

目次|indexs

まえがき
第1部 西ヨーロッパの越境世界
ハンザ衰退期におけるブレーメンの対ハンザ関係と商業【谷澤毅】
アルザスユダヤ人問題再考―セール・ベールの活動を中心に【川﨑亜紀子】
19世紀の「密輸資本主義」-上ライン地方を中心に【内田日出海】
19世紀におけるスイス-フランス国境地域のナショナル・アイデンティティと経済的実態【尾崎麻弥子】
第2部 ロシアからアジアへ
1810-1820年代のロシア国軍における体罰―ヴォロンツォフとジェルトゥーヒン【松村岳志】
スターリン体制を逃れるロシア・ドイツ人―アムール川、ウスリー川を越えてハルビンへ【鈴木健夫】
近世日露国境の構築と漁業―開発当初のエトロフ島漁業【髙橋周】
第3部 アジアの越境世界
明治初期のアメリカ・プロテスタントの活動と日本組合教会【辻智佐子】
近代開港場の形成と商人―近代朝鮮を中心に【李秀允】
日本と中国における企業文化の「基層」をめぐって―企業観と利益分配からの分析【四方田雅史】
ツバルの華人―台湾との関係を中心に【三田剛史】
あとがき
著者プロフィール

編者|editors

内田日出海(うちだ・ひでみ)
成蹊大学経済学部教授。著書に『物語 ストラスブールの歴史―国家の辺境、ヨーロッパの中核』(中公新書、2009年)など。
谷澤毅(たにざわ・たけし)
長崎県立大学経済学部教授。著書に『佐世保とキール 海軍の記憶-日独軍港都市小史』(塙書房、2013年)など。
松村岳志(まつむら・たけし)
大東文化大学経済学部教授。

 

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