秘密のラティガン
戦後英国演劇のなかのトランス・メディア空間
- 大谷伴子(著)/2015年4月
- 2700円(本体)/A5判並製・220頁
- 装丁:長田年伸
演劇史から忘れ去られた劇作家が秘めていた魅力とは。
イギリス演劇からハリウッド映画まで、ヒット作から意欲的な社会派まで…。
様々なメディア・ジャンルを行き来した作品を、グローバルな枠組みで解釈する。
本邦におけるラティガン研究の第一歩!
(ISBN 9784861104480)
『日本経済新聞』(2015年5月17日)読書面「あとがきのあと」で紹介されました。
「劇作家の命運と国際情勢」
2刷出来!!
目次より|indexes
序章 戦後英国演劇とグローバルなメディア文化―ラティガン再評価のために
第1章 笑劇仕立てのイングリッシュネス―『お日様の輝く間に』と英米関係の表象
第2章 ラティガン『アフター・ザ・ダンス』と “Bright Young Things”の政治文化―パラサイト、雇用、“the Exchange Telegraph”
第3章 ラティガンの「まじめな劇」と戦争プロパガンダの文化―ソフトパワーとしての『炎の滑走路』と『大空への道』?
第4章 『眠れるプリンス』とヨーロッパ冷戦―「短い20世紀」におけるバルカン問題
終章 『ブラウニング版』再読―グローバルなトランス・メディア空間のなかのラティガン
著者|author
大谷伴子( おおたに・ともこ)
東京学芸大学講師。専攻は、初期近代イギリス演劇、現代イギリス文化。
著書に『マーガレット・オブ・ヨークの「世紀の結婚」―英国史劇とブルゴーニュ公国』(春風社、2014)