アンドレ・バザン

映画を信じた男

  • 野崎歓(著)/2015年6月
  • 2300円(本体)/四六判上製・230頁
  • 装丁:細野綾子

新訳『映画とは何か』の理解を深める一冊!
トリュフォーを監督として育て上げ、映画批評の金字塔『映画とは何か』を著したアンドレ・バザン。
彼の美学は没後半世紀を超え、現代アジア映画、宮崎アニメにも通じるのか。
名仏文学者による待望の映画論。
(ISBN 9784861104565)
日本図書館協会選定図書

★「映画本大賞2015」(キネマ旬報社)第6位に選出されました!
★「まえがき」と本文の一部をお読みいただけます →コチラ
★刊行を記念してトークイベント&サイン会を開催します →終了しました。ありがとうございました。

 

目次より|indexes

第1章  開放されたスクリーン
『市民ケーン』という事件/サルトルVSウェルズ…
第2章  映画にとって現実とは何か―バザンによるロッセリーニ
トリノの聖骸布/「証明することではなく、ただ示すこと」…
第3章 残酷さの倫理
エリッヒ・フォン・シュトロハイム、残酷さの輝き/映画と死の体験…
第4章 文芸映画の彼方へ
「不純な映画」のために/『田舎司祭の日記』の成功…
第5章 「寡黙さ」の話法―バザンと現代台湾映画
台湾映画、香港映画のほうへ/蔡明亮、緘黙の果てに…
第6章 バザン主義 VS 宮崎アニメ
アニメを観るバザン?/宮崎駿的空間…

著者|author

野崎歓(のざき・かん)
1959年、新潟県生まれ。フランス文学者。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部仏文科教授。
2001年、『ジャン・ルノワール 越境する映画』(青土社)でサントリー学芸賞、2006年に『赤ちゃん教育』(青土社)で講談社エッセイ賞、2011年に『異邦の香り―ネルヴァル『東方紀行』論』(講談社)で読売文学賞を受賞。
2015年2月に『映画とは何か』(共訳、岩波書店)を翻訳・刊行したばかり。

 

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