
いないも同然だった男
- パトリス・ルコント(著)/桑原隆行(訳)/2015年7月
- 1800円(本体)/四六変型判・上製・188頁
- 装丁:コトモモ社
名前:ジェラルド(ありふれた名前)
職業:模範的な銀行員(窓口には誰も並ばない)
家族:南米へ移住(置き去りにされたけれど気にしない)
年齢:三十歳そこそこ(誰にも誕生日を祝われない)
取るに足りない、影の薄い存在…。「誰にも見えない男」は美しい同僚へ愛を伝えるため、自分の存在を証明するため、英仏海峡を泳いで渡る計
画を立てるが…。
フランス映画の巨匠ルコントの最新作は、ちょっとまぬけで哀しい男の物語。
(ISBN 9784861104589)
日本図書館協会選定図書
★好評既刊パトリス・ルコントの本★
小説
『ショートカットの女たち』
『リヴァ・ベラ』
『愉しみは最後に―二人のひどく不器用な自殺志願者の往復書簡』
インタビュー集
『映画はやめる―パトリス・ルコント、自作を語る』
著者|auteur
パトリス・ルコント(Patrice Leconte)
フランスの映画監督。『レ・ブロンゼ』、『髪結いの亭主』、『橋の上の娘』など。近年はアニメーション映画『スーサイド・ショップ』や小説などの創作に励む。
訳者|traducteur
桑原隆行(くわはら・りゅうこう)
福岡大学教授。著書に『フェティシズムの箱』(大学教育出版)。パトリス・ルコント『ショートカットの女たち』、『リヴァ・ベラ』、『愉しみは最後に―二人のひどく不器用な自殺志願者の往復書簡』、インタビュー集『映画はやめる―パトリス・ルコント、自作を語る』、レイモン・ジャン『カフェの女主人』(いずれも春風社)など、現代フランス小説の訳書多数。