「女の子」という運動

ワイマール共和国末期のモダンガール

  • 田丸理砂(著)/2015年8月
  • 3000円(本体)/四六判上製・324頁
  • 装丁:矢萩多聞

第二次世界大戦前のベルリンに登場した「新しい女」とは?
第二次世界大戦前のドイツでは、OLも女学生もレヴューダンサーも「女の子」(Mädchen)とよばれていた。
マスメディアの発展とともに登場した女性作家たちの作品を読み解くことで、その女性像の虚実を探る。
(ISBN 9784861104435)

女性と女性の活動をつなぐポータルサイトWANでも紹介されました。

『週刊読書人』(2015年10月16日)に書評が掲載されました。
評者は小玉美意子先生(武蔵大学名誉教授)です。

目次より|Inhaltsverzeichnis

序「女の子」をめぐる冒険
Ⅰベルリンのモダンガール
第1章ベルリンのモダンガール―女性ホワイトカラーと文学
Ⅱモダンガールとマスメディア
第2章ベストセラー作家ヴィッキィ・バウムと小説『化学専攻生ヘレーネ・ヴィルフュア』
第3章ガブリエレ・テルギットのベルリン小説『ケーゼビア、クアフュルステンダムを征服する』
Ⅲ「モダンガール」と書くこと
第4章「女の子」であることの可能性―イルムガルト・コインの『ギルギ―わたしたちのひとり』
第5章モダンガールと書くこと―アニタ・ルースの『紳士はブロンドがお好き』とイルムガルト・コインの『偽絹の女の子』をめぐって
第6章タイトルとジェンダー―『インゴルシュタット出身のマリールイーゼ・フライサーの物語』
第7章「女の子」というメルヘン―『インゴルシュタット出身のマリールイーゼ・フライサーの一ポンドのオレンジと九つの他の物語』と作品集『悪だくみ』について
第8章「女の子」からの脱出―マリールイーゼ・フライサーの長編小説『小麦売りのフリーダ・ガイアー』

著者|Autor

田丸理砂(たまる・りさ)
1963年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。現在、フェリス女学院大学国際交流学部教授。専攻はドイツ文学、ジェンダー論。
著書に、『ベルリンのモダンガール―1920年代を駆け抜けた女たち』(編著、2004年、三修社)、『ドイツ文化を担った女性たち―その活躍の軌跡』(共著、2008年、鳥影社)、『髪を切ってベルリンを駆ける!―ワイマール共和国のモダンガール』(フェリス女学院大学、2010年)など。

ブログ「わたしの女友だち、ドイツ語の本、日本語の本

 

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