増補改訂 器としての身體
土方巽・暗黒舞踏技法へのアプローチ
- 三上賀代(著)/2015年8月
- 3600円(本体)B5 判並製・256 頁
- 装丁:長田年伸
土方巽から直接教えを受け現在も舞踏をつづける著者が、稽古ノートと体験をもとに土方巽・暗黒舞踏技法を解明する。
現在も世界中で拡大を続ける舞踏〈Butoh〉。
舞踏はどう評価され、位置づけられてきたのか。
「灰柱」「虫の歩行」……創始者・土方巽が独特の言語で表した暗黒舞踏技法とは?
『器としての身體』(ANZ堂、1993年)にさらなる研究の成果を加えた増補改訂版。
(ISBN 9784861104657)
目次|indexes
まえがき
序 課題と方法―土方暗黒舞踏技法への一歩
Ⅰ 生い立ちと原風景―『病める舞姫』を中心に
Ⅱ 時代背景と思想形成―上京から体験舞踏まで
Ⅲ 土方の主要作品と技法―二七年間の軌跡
Ⅳ 土方暗黒舞踏技法―「なる」身体
Ⅴ 「歩行」と「型」―舞踏技法を支えるイメージ
Ⅵ 消える構造―土方巽と芦川羊子のワークショップから
結 器としての身体―刻々の変貌
補章 土方巽・暗黒舞踏の受容と変容
1 野口体操と三木形態学を手掛かりに
2 研究現状・論文剽窃問題および東洋的身体論からの試み
あとがき
資料編
著者|author
三上賀代(みかみ・かよ)
舞踏家。京都精華大学教授。徳島県生まれ。お茶の水女子大学国文科卒、同大大学院博士課程修了(学術博士、舞踊学)。土方巽、野口三千三に師事。現在、とりふね舞踏舎を主宰し、国内外で舞踏公演を行う。共著に久保健編『「からだ」を生きる―身体・感覚・動きをひらく5 つの提案』(創文企画、2001年)がある。