英語と開発

グローバル化時代の言語政策と教育

  • エリザベス・J・ アーリング、フィリップ・サージェント(編著)/
    松原好次(監訳)/2015年9月
  • 3500円(本体)・A5判並製・354頁
  • 装丁:難波園子

「英語」にひそむ政治性・権力性を問う
英語教育の世界的な普及は貧困からの脱却や識字率向上に寄与している反面、格差の拡大・再生産や多様性の排除などをもたらしている。
その実態を、アフリカやアジアを例に取り上げ多角的かつ批判的に考察する。
(ISBN 9784861104718)

NPO法人地球ことば村ウェブサイトで紹介されました。

2刷出来!

目次|indexes

第1章    英語・開発・教育―3者の緊張関係を特定する(松原好次)
第2章    英語と開発の政治経済学―開発途上国における英語対国家語/ローカル言語(柿原武史)
第3章    アフリカにおける言語政策と開発の政治的展望(福島知枝子)
第4章    バングラデシュにおける「国際開発のための言語」としての英語に対する草の根レベルの市民意識(野沢恵美子・田中富士美)
第5章    社会・経済的開発と英語による教育・試験制度との関係―サハラ以南アフリカにおけるケース・スタディ(山本忠行)
第6章    英語の能力は発展の鍵なのか?―コミュニケーション能力獲得を手助けする教師への支援の在り方(中川洋子・伊東弥香)
第7章    リンガフランカとしての英語使用による地域の「声」構築―異文化間の開発に関する談話の研究(原隆幸・杉野俊子)
第8章    ウガンダにおけるデジタル・リテラシー、HIV/エイズ情報と英語学習者(井上恵子・カレイラ松崎順子)
第9章    シンガポールにおける言語政策―シングリッシュ、国家開発、グローバリゼーション(江田優子)
第10章    英語、科学論文の出版、そしてグローバル知識経済への参入(中尾正史)
第11章    経済開発における言語―英語は特別なのか、そして言語分裂は悪いことなのか(樋口謙一郎)

( )内は訳者

編著者|author and editor

エリザベス・J・ アーリング(Elizabeth J. Erling)
オープン・ユニバーシティ(英国)国際教員養成学部講師。
フィリップ・サージェント(Philip Seargeant)
オープン・ユニバーシティ(英国)言語コミュニケーションセンター上級講師。

監訳者|supervisor of translation

松原好次(まつばら・こうじ)
元電気通信大学教授。専門は言語社会学。
『大地にしがみつけ』(訳書、春風社、2002年)、『言語と貧困』(共編著、明石書店、2012年)などがある。

訳者| translators

松原好次、柿原武史、福島知枝子、野沢恵美子、田中富士美、山本忠行、中川洋子、伊東弥香、原隆幸、杉野俊子、井上恵子、カレイラ松崎順子、江田優子、中尾正史、樋口謙一郎(訳出順)

 

 

この本を注文する

Amazonで注文する e-honで注文する 楽天ブックスで注文する