乱読すれど乱心せず

ヤスケンがえらぶ名作50選

  • 安原顯/2003年3月
  • 1800円(本体)/四六判・簡易フランス装・336頁

・安原さんと話すのは楽しかった(村上龍)
・ずっと変わらないすてきな人でした(よしもとばなな)
・天才ヤスケン最期の檄文ここにあり(田中康夫)
表現行為とは時に、それに触れるや発狂するやもしれぬ猛毒であり、人生、生存とは他者を犠牲にし、時には他者を殺すことでもある(本文より)
表層的な癒しや安っぽい感傷に満ちた小説などいらぬ! 天才ヤスケンが、人を狂わせるパワーを秘めた真の傑作を求め大作家たちの旧著を再読。
登場する作品:
村上龍 『コインロッカー・ベイビーズ』
村上春樹 『1973年のピンボール』
武田泰淳 『富士』
吉行淳之介 『暗室』
宇野千代 『おはん』
中上健次 『蛇淫』
小沼丹 『椋鳥日記』ほか。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146675)

著者|author

安原顯(やすはら・けん)
1939年、東京生まれ。早稲田大学仏文科中退。『パイディア』『海』『マリ・クレール』『リテレール』などの副編集長、編集長を経て、97年フリーに。2000年よりオンライン書店bk1「文芸サイト」編集長。また、CS衛星ラジオPCM放送で「ヤスケンのギンギン・ニューディスク」のDJをつとめていたが、2002年10月、bk1の「編集長日記」で、肺がんで余命1か月と宣告されたことを公表。入院を拒否し自宅にて精力的に執筆活動を続けたが、2003年1月20逝去。

担当編集者から

1月8日の電話。 「もうムリだから、あとのことはよろしく頼むよ」翌日、あとがきのテープが送られ、10日後、安原さんは眠るように息を引きとられました。誇張なしに、命を削って書かれた「ヤスケン最期の檄文」。ぜひ読んでください。絶対感動します。(内)

 

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