日中比較産業史

取引慣行と制度に見る戦前期日中経済の特質

  • 四方田雅史(著)/2016年2月
  • 3700円(本体)・A5判並製・336頁
  • 装丁:長田年伸

統計的アプローチが浮かび上がらせる、近代東アジア経済の実相
戦前期における日本と中国の在来産業を、取引慣行や中間組織などの制度的観点から比較し、両国経済の歴史的特質を抽出。
東アジアを基盤とした労働集約的産業の「制度間競争」「産業システム間競争」の諸相を解明する試み
(ISBN 9784861104862)

目次|indexes

第Ⅰ部 戦前日本・中国の「産業システム」比較
第1章 磁器産地、景徳鎮・有田の「産業システム」比較
第2章 花莚産地の「産業システム」比較
第3章 メリヤス製造業の「産業システム」比較
第4章 ゴム製品製造業の「産業システム」比較
第Ⅱ部 共通の経済制度をめぐる戦前日本・中国の「分岐」
第5章 日本と中国で生糸検査所の成果がなぜ異なったのか?
第6章  取引所制度の受容からみた戦前日本・中国の経済社会
第7章  日本と中国における企業文化の「基層」をめぐって
第Ⅲ部 戦前日本・中国間の経済交流・摩擦・調整
第8章 「 声価」の政治経済学
第9章  戦前日本・台湾における模造パナマ帽の「産業システム」比較
終章 結論と展望

 

著者|author

四方田雅史(よもだ・まさふみ)
1972年生まれ。早稲田大学経済学研究科博士後期課程満期退学。博士(経済学)。現在静岡文化芸術大学文化政策学部准教授。専門は近代の日本・アジア経済史。
著書に『地域と越境―「共生」の社会経済史』『農の6次産業化と地域振興』(いずれも共著、春風社刊)がある。

 

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