宝は田から
“しあわせ”の農村民俗誌 山形県米沢
- 佐野賢治(著)/2016年4月
- 3500円(本体)・四六判上製・304頁
- 装丁:長田年伸
変わりゆく現代世界を見据えた民俗誌。
人々の「しあわせ」を願う学問であった柳田民俗学を継ぎ、40年以上通いつづけた山形県置賜地方。
そこに生きる人々の自然との対立、協調、共生の営為を描く。
(ISBN 9784861105074)
目次|indexes
はじめに “仕合せ”から“幸せ”へ
Ⅰ 方法としての郷土―“しあわせ”の科学・民俗学
Ⅱ 置賜通い―米の里・米澤
Ⅲ 宝は田から―自然と人の“仕合せ”・風土
Ⅳ 十三参り―子供から大人になる“幸せ”
Ⅴ 大宮講から若妻学級へ
Ⅵ “しあわせ”の内と外―日常性の維持
Ⅶ 地域社会と民俗学―“知恵”と“知識”の融合
附章 ブータンの人とくらし―100年前の日本農村
おわりに 現代農村の行く方と民俗学
著者|author
佐野賢治(さの・けんじ)
1950年生まれ。神奈川大学歴史民俗資料学研究科教授。東京教育大学文学部、筑波大学大学院歴史人類学研究科修了。
編著書に、『現代民俗学入門』(吉川弘文館、1996年)、『西南中国納西族・彝族の民俗文化』(勉誠出版、1999年)、『ヒトから人へ』(春風社、2011年)など。