バルザック王国の裏庭から
『リュジェリーの秘密』と他の作品集
- 宇多直久(編訳)/2017年3月
- 2500円(本体)/四六判上製292頁
- 装丁:桂川潤
バルザックの歴史小説『リュジェリーの秘密』の新訳と
この小説に至る私信、小品、断片等を執筆順に収録し、作家にしてリアリスト・バルザックの人物像をあぶりだす。
巻末に当時のパリ街路事典、歴史的登場人物の紹介文を併載。
(ISBN 9784861105449)
目次|indexes
Ⅰ 作品集
一 ヴィクトル・ラティエ宛の手紙(1830年7月)
二 クロッキー「パリの小僧のお礼の仕方」
三 ファンタジー「石のダンス」
四 「パリだより」第11信
五 「物乞うひと」
六 ジュルマ・カロー宛の手紙(1832年1月)
七 「パリからジャワへの旅」抄
八 ハンスカ夫人宛の手紙(1833年3月)
九 「神の木鐸たち」
十 ハンスカ夫人宛の手紙(1836年3月)
十一 ハンスカ夫人宛の手紙(1836年10月)
Ⅱ リュジェリーの秘密─哲学研究
第一章 シャルル九世の一夜
第二章 マリー・トゥシェ
第三章 策略対策略
付録
街路事典
人物紹介(登場順)
編訳者|editor
宇多直久(うだ・なおひさ)
1947年富山市生まれ。京都大学大学院文学研究科仏文学修士。
パリ第三大学第三課程博士(19世紀フランス文学・文明)。滋賀大学元講師。
著作に、『La Madone dans l’oeuvre d’Honoré de Balzac』(PU du Septentrion,《Thèse à la carte》, 1998)がある。