
世紀末の長い黄昏
H・G・ウェルズ試論
- 宗洋(著)/2017年7月
- 2700円(本体)/四六判仮フランス装228頁
- 装丁:間村俊一
19世紀末イギリス、科学技術教育の普及によって登場した「観察者としての読者」は、どのように小説を読んだのか?
SF文学の父・ウェルズの作品を〈観察〉という新しい視点から読み解く。
(ISBN 9784861105500)
目次|indexes
序 章 変貌する社会のなかで
第一章 黄昏のグランド・ツア―『タイム・マシーン』
第二章 リアリティ効果と揺さぶられる境界―『モロー博士の島』
第三章 白か黒かあるいは―『透明人間』
第四章 ロマンティック・サイクリングの展望―『偶然の車輪』
第五章 赤のカタストロフィ―『宇宙戦争』
第六章 崩壊する世界とパノラマ―『トーノ・バンゲイ』
著者|author
宗洋(そう・ひろし)
1974年生まれ。高知大学准教授。専攻は英文学、映像メディア。
共訳書にアン・フリードバーグ『ヴァーチャル・ウィンドウ―アルベルティからマイクロソフトまで』(産業図書、2012年)などがある。