カント伝

  • マンフレッド・キューン(著)、菅沢龍文・中澤武・山根雄一郎(訳)/2017年7月
  • 9000円(本体)/四六判上製1038頁
  • 装丁・レイアウト:矢萩多聞

新たな諸資料を多く取り上げ、生誕から最晩年に至るまでの通俗的なカント像を打ち破る最も詳細な伝記。
幼少期から青少年期にかけてのカントの生活と学問に関する新知見や、ヒューム哲学とカントの批判哲学形成との関係についての新解釈も提示する。
(ISBN 9784861104794)

2刷出来

目次|contents

1. 子供時代と青年時代の初期(一七二四―四〇年)
2. 学生と家庭教師(一七四〇―五五年)
3. 洗練された修士殿(一七五五―六四年)
4. 新生とその結果(一七六四―六九年)
5. 沈黙の歳月(一七七〇―八〇年)
6. 「すべてを粉砕する」形而上学批判者(一七八〇―八四年)
7. 人倫の形而上学の定礎者(一七八四―八七年)
8. 宗教と政治に関する異議申し立て(一七八八―九五年)
9. 老カント(一七九六―一八〇四年)

著者|author

マンフレッド・キューン(Manfred Kuehn)
1947年生れ。ボストン大学名誉教授。専門は、カント、ヒューム、リード、ドイツ・フランス啓蒙思想、宗教哲学。

訳者|translators

菅沢龍文(すがさわ・たつぶみ)
1957年生れ.法政大学大学院人文科学研究科(哲学専攻)博士後期課程単位修得退学.法政大学文学部教授.共訳書:J・シュルツ『カント『純粋理性批判』を読むために』(梓出版社.2008年),I・マウス『啓蒙の民主制理論 カントとのつながりで』(法政大学出版局.1999年)他.

中澤武(なかざわ・たけし)
1963年生れ.早稲田大学大学院文学研究科(哲学専攻)博士後期課程中退.トリーア大学(ドイツ連邦共和国)博士(哲学 Dr. phil.).早稲田大学文学学術院・明海大学歯学部・東京薬科大学 各非常勤講師.翻訳家.著書:Kants Begriff der Sinnlichkeit(frommann-holzboog社,2009年)他.共訳書:ミヒャエル・クヴァンテ『人間の尊厳と人格の自律生命科学と民主主義的価値』(法政大学出版局,2015年)他.

山根雄一郎(やまね・ゆういちろう)
1970年生れ. 東京大学大学院人文社会系研究科(哲学専門分野)博士課程修了, 博士(文学).大東文化大学法学部教授(哲学・倫理学). 著書:『<根源的獲得>の哲学――カント批判哲学への新視角』(東京大学出版会, 2005年),『カント哲学の射程――啓蒙・平和・共生』(風行社, 2011年).

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