松本清張の葉脈
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- 南富鎭(著)/2017年8月
- 2700円(本体)/四六判上製372頁
- 装丁:桂川潤
善悪功罪を含めた混沌とした巨大なエネルギーの集合体が清張文学であり、戦後の大衆性の実体であり、清張文学はその反映なのかもしれない。(本文より)
清張文学を一本の樹になぞらえ、主要な特徴を提示する。葉脈とは清張が好んで使う用語で、点と点をつなぐ線(葉脈)の意味にもなる。
(ISBN 9784861105579)
目次|indexes
第Ⅰ部 清張文学の系譜
第一章 松本清張と丸山眞男の朝鮮
第二章 松本清張と川端康成の熱海
第三章 松本清張の従軍鉄道と張赫宙
第四章 松本清張の系譜と魯迅
第Ⅱ部 清張文学の葉脈
第五章 フィクション・ノンフィクション・真実
第六章 証言・偽証・冤罪
第七章 社会派推理小説・自殺・失踪
第八章 美術・真贋・史伝
著者|author
南富鎭(なん・ぶじん)
1961年韓国醴泉生まれ。慶北大学校国語国文学科卒業。90年日本文部省国費留学生として来日。筑波大学大学院文芸・言語研究科博士課程修了。博士(学術)。主な著書に、『近代日本と朝鮮人像の形成』(勉誠出版)、『翻訳の文学―東アジアにおける文化の領域』(世界思想社)など。