アレゴリーで読むアメリカ/文学

ジェンダーとゴシックの修辞学

  • 武田悠一(著)/2017年12月
  • 3500円(本体)/四六判上製454頁
  • 装丁:矢萩多聞

ポカホンタス物語、アメリカン・ゴシックの源流『ウィーランド』から、ポー、ホーソーン、ヘミングウェイ、そして『羊たちの沈黙』まで―。
人種やジェンダーの観点からアメリカ文学を読みなおし、アメリカに潜む排除と抑圧のメカニズムを明らかにする。
(ISBN 9784861105692)

目次|contents

序章 アメリカ/文学を読みなおす
Ⅰ アメリカを読みなおす
第1章 女としての〈アメリカ〉―アメリカの「発見」とポカホンタス物語
第2章 男たちの妄想―魔女幻想とセクシュアリティ
第3章 反復と回帰―『ウィーランド』とアメリカン・ゴシック
Ⅱ アメリカ文学を読みなおす
第4章 ジャンルとジェンダー―越境するポー
第5章 詩とジェンダー―ホイットマンとディキンスン
第6章 アレゴリーの毒―『ラパチーニの娘』あるいは読みのポリティックス
Ⅲ ジェンダー・アレゴリー
第7章 ヘスターの「沈黙」―『緋文字』のジェンダー・ポリティックス
第8章 失敗としてのジェンダー―ヘミングウェイの男性性構築
第9章 幻想としてのジェンダー―『M・バタフライ』の越境する身体
Ⅳ ゴシック・アレゴリー
第10章 フランケンシュタインのアメリカ―ジェイムズ・ホエールのゴシック・アレゴリー
第11章 〈まなざし〉の異性愛―『めまい』の危険な反復
第12章 皮膚に宿るアレゴリー―『羊たちの沈黙』のゴシック・ホラー

 

著者|author

武田悠一(たけだ・ゆういち)
元南山大学教授。同大学非常勤講師。
著書:『ジェンダーは超えられるか―新しい文学批評に向けて』(編著、彩流社、二〇〇〇年)、『読みの抗争―現代批評のレトリック』(彩流社、二〇一二年)、『フランケンシュタインとは何か―怪物の倫理学』(彩流社、二〇一四年)、『アダプテーションとは何か―文学/映画批評の理論と実践』(共編著、世織書房、二〇一七年)『増殖するフランケンシュタイン―批評とアダプテーション』(共編著、彩流社、二〇一七年)、『読むことの可能性―文学理論への招待』(彩流社、二〇一七年)

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