流れをよそおう

レバノンにおける相互行為の人類学

  • 池田昭光(著)/2018年2月
  • 3500円(本体)/四六判上製264頁
  • 装丁・レイアウト:中島衣美

宗派主義と紛争に新たな光を当てる
様々な宗教・宗派集団が共存し、内戦の記憶の残るレバノン。
この地の「宗派主義」を前提とした人類学者の問いに、人びとは顔をそむける―
日常の微細な場面に光を当て、「流れ」という言葉で、
客体化から逃れながら行為しようとする人びとの様態を記述する。
(ISBN 9784861105876)

目次|contents

序章
第Ⅰ部 集団論への批判的アプローチ
第1章 レバノンにおける「宗派主義」
第2章 中東研究における個人への着目
第3章 パトロン=クライアント関係論―システムと行為
第Ⅱ部 「流れ」から見るフィールド
第4章 「流れ」
第5章 「流れ」と戦争
第6章 モノ・「嘘」・二重認識
終章
あとがき
参考文献

著者|author

池田昭光(いけだ・あきみつ)
1977年生まれ、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所研究機関研究員。東京都立大学大学院博士課程単位取得満期退学。博士(社会人類学)。著作に『〈断〉と〈続〉の中東』(共著、悠書館、2015)、「流れに関する試論」(『アジア・アフリカ言語文化研究』第87号、2014)、訳書にカール・ポランニー著『ポランニー・コレクション』(福田邦夫・東風谷太一・佐久間寛との共訳、筑摩書房、2015)がある。

 

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