外見の修辞学

一九世紀末アメリカ文学と人の「見た目」を巡る諸言説

  • 福井崇史(著)/2018年2月
  • 4000円(本体)/四六判上製368頁
  • 装丁:桂川潤

「見た目」から「中身」が判断できるのか?
頭蓋、顔貌、衣服、肌の色といった人の外面的要素にさまざまな意味を付与し、あるいは政治化して表象した文学作品を読み解く。
(ISBN 9784861105814)

目次|contents

序章 「リアリズム」≒「リアル」―「地上的」なものとしての一九世紀末アメリカ文学
第一章 「彼ら」の顔と「我々」の顔―『シーザーの記念柱』と信頼できない「見た目」
第二章 衣服は人を作らない―一八九〇年のアルジャー作品と「美しき犯罪者」言説
第三章 あるリアリズム作家の「写真」「肖像」―「ザ・リアル・シング」の「リアルさ」
第四章 指紋から「血」へ―『まぬけのウィルソン』の視線の向かう先
第五章 「色」と「血」の政治学―前史
第六章 「色」と「血」の政治学―「有色でない有色人」を巡る作品群と、不可視の「人種」性
第七章 「迫真」のドキュメンタリーは何を伝えたのか―クレイン、ロンドン、シンクレアの「共犯」
結章 人の外見の終わりなき政治化
引用文献一覧
あとがき
初出一覧

著者|author

福井崇史(ふくい・たかし)
1974年、東京都町田市生まれ。筑波大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。
専門は19世紀末アメリカ文学、批評理論。現在、國學院大學文学部外国語文化学科准教授。

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する