都市の寺廟

シンガポールにおける神聖空間の人類学

  • 福浦厚子(著)/2018年3月
  • 4000円(本体)/A5判上製312頁
  • 装丁:長田年伸

「誰かが娘に邪術をかけている」と、母親は霊媒・タンキーに訴える。
娘は硬直し、寺廟の外に立っている――

厳しい宗教政策を受け、生き残りをかけた取り組みを行う寺廟。盛大な年中行事は多額の喜捨を集め、タンキーによる交霊会には悩みを抱えた依頼者が日々訪れる。
シンガポール道教系寺廟から、都市社会における神聖空間の役割を探る民族誌。
(ISBN 9784861105999)

目次|contents

まえがき
第1章 序論
第2章 調査寺廟の概要
第3章 主席・道士・童乩
第4章 個人・家族・寺廟
第5章 問神の依頼者と依頼内容
第6章 問神での災因論
第7章 神聖空間のポリティクス
第8章 結論
あとがき
引用文献
初出一覧
用語集

著者| author

福浦厚子(ふくうら・あつこ)
京都大学大学院教育学研究科博士課程研究指導認定退学。京都大学博士(人間・環境学)。
共著書に『ミクロ人類学の実践―エイジェンシー/ネットワーク/身体』、『植民地主義と人類学』など。現在、滋賀大学経済学部教授。

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