太陽と黄昏と夜 詩的風景
- 髙野正夫(著)/2018年4月
- 1800円(本体)/四六判上製108頁
- 装丁:矢萩多聞
青春、老年、生命、時間、記憶などを主題に言葉を紡ぎ、詠った37篇。
リルケ、ボードレールらの影響を受けた象徴的作風の詩集。
(ISBN 9784861105890)
目次|contents
悲しみの犠牲者・ドーヴァー
金色の思い出
時は
冬の風
欺かれた約束
青春の輝きにも似て
穏やかな午後の休息
灰色の午後
薔薇色の追憶
夜のディスク
最後の年
水
記憶
八月の光
詩人との対話
待っている
耐え難い
悲しみは
偽りの眠り
太陽の微笑み
誰もが愛を欲しがり
自由のオアシス
詩人のため息
時の流れに・ロンドンの郊外で
本当の時
無垢の自負心・四谷駅の近くで
八月の日光
鎌倉の大仏
小町通りの春
都会の夜・銀座四丁目
パンドラへの贈り物
都会の交差点・数寄屋橋
ある人は文字を読み
スライゴーの黄昏
言葉は雲となって
山の朝・グラスミア
北欧の夏
著者| author
髙野正夫(たかの・まさお)
1946年 東京生まれ。1977年駒澤大学大学院博士課程満期修了。1988~90年、ケンブリッジ大学(ヒューズ・ホール)留学。専攻・英文学。駒澤大学名誉教授。
〈著書〉『感性の宴―キーツ、ワーズワス、ブレイク』(篠崎書林)、『フィリップ・ラーキンの世界―「言葉よりも」愛を』(国文社)、『フィリップ・ラーキン―愛と詩の生涯』(春風社)
〈共訳書〉ノースロップ・フライ『同一性の寓話』(法政大学出版局)
〈主要論文〉「『一八一七年詩集』におけるキーツの自然の変容」(イギリス・ロマン派学会編『イギリス・ロマン派研究』桐原書店)、「『ソネット集』における詩人の愛と憂鬱」(『シェイクスピアの四季』篠崎書林)、ほか。