トロイア戦争の三人の英雄たち
アキレウスとアイアスとオデッセウス
- 川井万里子(著)/2018年10月
- 2500円(本体)/四六判並製288頁
- 装丁:中島衣美
「足の速い」速攻型のアキレウス、「ギリシャ人の護りの墻(かき)」アイアス、そして「工夫に富む」策略家オデッセウス。
ホメロス『イリアス』などをもとに再構成された、一気に読めるトロイア戦争の物語。
(ISBN 9784861106132)
目次|contents
はじめに
一 トロイア戦争のはじまり
二 アキレウスの怒り
三 海の民
四 渚のアキレウス
五 アキレウスへの使節派遣
六 アイアスの奮戦
七 パトロクロスの戦死と遺体の救出
八 アキレウスの嘆きと戦列復帰の決意
九 ヘパイストスがつくったアキレウスの楯の模様
十 ヘクトルとアンドロマケ、そしてヘレネ
十一 アキレウスの戦列復帰の決意の影響
十二 ヘクトルの死
十三 パトロクロスの葬儀
十四 葬送記念競技会
十五 ヘクトルの遺体の返還
十六 アキレウスの武具争いと、オデッセウスの弁論
十七 アイアスの心狂い
十八 アイアスの死と埋葬
おわりに
著者|author
川井万里子(かわい・まりこ)
1938年生まれ。東京女子大学英文科卒、東京都立大学大学院英文科修士過程修了、現在、東京経済大学名誉教授。
単著:『「空間」のエリザベス朝演劇―劇作家たちの初期近代』九州大学出版会、2013。
共著:『十七世紀英文学を歴史的に読む』十七世紀英文学会編、金星堂、2015。『甦るシェイクスピア―没後四〇〇周年記念論集』日本シェイクスピア協会編、研究社、2016。
単訳:ジョージ・チャップマン『みんな愚か者』成美堂、1993。エリザベス朝家庭悲劇・作者不詳『フェヴァシャムのアーデン』成美堂、2004。