ホベルト・ブーレ・マルクスの庭にて
- ジャック・レナール(監修)、荒井芳廣(訳)/2018年12月
- 3200円(本体)/A5判上製200頁
- 装丁・レイアウト:長田年伸
庭園とは、要するに、通常は用いられない素材を用いて絵画作品を組織し構成するひとつの方法でした。(「風景、植物学そしてエコロジー」より)
造園・造景芸術の巨匠ブーレ・マルクスの思想と偉業をめぐる、社会学者、建築家らによる論考とインタビューの集成。
(ISBN 9784861105944)
目次|contents
第二版への序文(ジャック・レナール)
(資料)フィレンツェ歴史的庭園憲章 1982年12月イコモスにおいて採択
序文(ジャック・レナール)
可能的な庭(ロジェ・カイヨワ)
庭園 技巧の遊び(ジャック・レナール)
風景、植物学そしてエコロジー ジャック・レナールとの対話
ブーレ・マルクスと風景の美学(ジャック・スガール)
ブーレ・マルクスと庭園についての現代的概念 ジーユ・クレマンとの対話
現代的風景の歴史におけるブーレ・マルクス アルノー・モーリエールとの対話
庭園の近代的ブランク(ジャン=ピエール・ル・ダンテック)
ホベルト・ブーレ・マルクス 失われた鎖の輪(ミシェル・ラシーヌ)
ホベルト・ブーレ・マルクスによって発見された植物
主要文献
著作者についての注
写真クレジット
訳者解説(荒井芳廣)
監修者|supervisor
ジャック・レナール(Jacque Leenhardt)
1942年、スイスのジュネーヴ生まれ。哲学者、社会学者。社会科学高等研究実習院(Ecole pratique des hautes etudes)教授。国際美術批評家協会(AICA)名誉会長、クレスト美術センターを創設し、センター長を務める(1987-2003)。Villette-Amazone. Manifeste pour l’environnement au XXIe siecle, (Grande Halle de la Villette, 1996)、Jardins verticaux dans le monde entier, (2007)、Wifredo Lam, (2009)ほか広いジャンルにわたる著作がある。
訳者|translator
荒井芳廣(あらい・よしひろ)
1947年、神奈川県横浜市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。同大学社会学研究科博士課程修了。社会学博士。神奈川工科大学(1979-2000)、大妻女子大学人間関係学部(2000-2018)に勤務。大妻女子大学名誉教授。大学院在学中より現在まで文化人類学者としてカリブ海地域の黒人共和国ハイチとブラジル北東部、ペルー、ヴェネズエラなどラテンアメリカ地域の民衆文化を調査。著書に『ハイチ文化論考』(小林出版、2000年)、訳書に『ブラジル民衆本の世界』(ジョセフ・M・ルイテン著、御茶の水書房、1990年)、『ゴーストダンス』(紀伊國屋書店、1989)ほか多数。