D・H・ロレンスと雌牛スーザン

ロレンスの神秘主義をめぐって

  • ウィリアム・ヨーク・ティンダル(著)、木村公一、倉田雅美、小林みどり(訳)/2019年2月
  • 4000円(本体)/四六判上製328頁
  • 装丁:長田年伸

ロレンスが飼っていた雌牛との神秘的で象徴的な関わりを通じて、個人的宗教なるものの確立に至った過程を綿密に検証した思想的評伝。
(ISBN 9784861106279)

目次|contents

凡例
序論
第1章 日ごとの苦労
第2章 心配無用
第3章 動物・植物・鉱物の愛
第4章 石器時代の教訓
第5章 ヴェールを脱いだスーザン
第6章 ファシストたちの中のロレンス
第7章 人工岩
訳者あとがき
索引

著者・訳者|author and translators

【著者】ウィリアム・ヨーク・ティンダル(William York Tindall)
1903年生まれ。コロンビア大学教授。ロレンスの他、ジェイムズ・ジョイス、ディラン・トマス、W・B・イェーツ、サミュエル・ベケットらについての著作がある。1981年没。

【訳者】
木村公一(きむら・こういち)
1946年、大阪府に生まれる。1975年、早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程修了。1994-6年、2006-7年、ロンドン大学・ノッティンガム大学交換研究員。早稲田大学名誉教授。国際日本学会(IAJS)名誉会長。
主な著書・訳書に、『文学とことば』(共著、荒竹出版社、1990)、『英米小説序説』(共著、松柏社、1992)、『ケンブリッジ版評伝―若き日のD・H・ロレンス』(編訳、彩流社、1998)、『D・H・ロレンス事典』(共編訳、鷹書房弓プレス、2002)、『オーストラリアのマイノリティ研究』(共著、オセアニア出版社、2004)、『言語表現と創造』(共著、鳳書房、2005)、『D・H・ロレンス短編全集(第五巻)』(共訳、大阪教育図書出版、2006)、『ヘンリー・ミラー全集(第九巻)―迷宮の作家たち』(編訳、水声社、2006)、『ヘンリー・ミラーを読む』(共著、水声社、2007)、『ロレンス 愛と苦悩の手紙―ケンブリッジ版D・H・ロレンス書簡集』(共編訳、鷹書房弓プレス、2011)、『ポストコロニアル事典』(編著、南雲堂、改訂版、2014)、クヌド・メリル『一人の詩人と二人の画家―D・H・ロレンスとニューメキシコ』(共訳、春風社、2016)など。

倉田雅美(くらた・まさみ)
1947年、東京都に生まれる。1970年、立教大学文学部英米文学科卒業。1972年、立教大学大学院文学研究科修了。1977年、ノッティンガム大学大学院修了。2008-2009年、ケンブリッジ大学、ノッティンガム大学客員研究員。東洋大学名誉教授。日本ロレンス協会評議委員。
主な著書・訳書に、ルイス・クローネンバーガー『壮大への渇仰』(共訳、法政大学出版局、1985)、『身体のイメージ―イギリス文学からの試み』(共著、ミネルヴァ書房、1991)、『話題源英語(下)』(共著、東京法令出版、1989)、ポール・ポプラウスキー『D・H・ロレンス事典』(共編訳、鷹書房弓プレス、2002)、D・H・ロレンス『D・H・ロレンス短篇全集第四巻』(共訳、大阪教育図書、2005)、『ロレンス―人と文学(世界の作家)』(単著、勉誠出版、2007)、『ロレンス 愛と苦悩の手紙―ケンブリッジ版D・H・ロレンス書簡集』(共編訳、鷹書房弓プレス、2011)、クヌド・メリル『一人の詩人と二人の画家―D・H・ロレンスとニューメキシコ』(共訳、春風社、2016)など。

小林みどり(こばやし・みどり)
1949年静岡県に生まれる。1972年立教大学文学部英米文学科卒業。1976年立教大学大学院文学研究科修士課程修了。2000年2月-3月、2006年10月-2007年3月、ノッティンガム大学客員研究員。元・東海大学准教授。元・日本ロレンス協会評議員。
主な著書・訳書に、『D・H・ロレンスと現代』(共著、日本ロレンス協会編論文集、国書刊行会、1995)、『21世紀のD・H・ロレンス』(共著、日本ロレンス協会編論文集、国書刊行会、2015)、テリー・イーグルトン『マルクス主義と文芸批評』(共訳、国書刊行会、1987)など。

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