ジョイスの拡がり

インターテクスト・絵画・歴史

  • 田村章(著)/2019年3月
  • 3500円(本体)/四六判上製316頁
  • 装丁:矢萩多聞

ジョイスの作品を「他のテクストとの関係」「視覚芸術との関連」「歴史記述の問題」という三つの観点から解釈し、新たな読みの可能性を提示する。
テクストの〈細部〉と〈外部〉を大胆に往還するユニークなジョイス論!
(ISBN 9784861106255)

目次|contents

序章
第一部 テクスト/インターテクスト
第一章 ジェイムズ・ジョイスの「衣装哲学」―『ユリシーズ』第十挿話について
第二章 パノプティコンのような語りの空間―『ユリシーズ』第十二挿話について
第三章 「牡牛」をめぐるテクスト―『ユリシーズ』第十四挿話について
第二部 絵画への拡がり
第四章 ジェイムズ・ジョイスと視覚芸術に関する研究序論―『ユリシーズ』を中心に
第五章 ジョージ・ムアからジェイムズ・ジョイスへ―視覚芸術との関わりを中心に
第三部 歴史への拡がり
第六章 バックレーとロシアの将軍―『フィネガンズ・ウェイク』第二部第三章における戦争と革命の文脈
第七章 「ママルージョ」と歴史―『フィネガンズ・ウェイク』第二部第四章における歴史記述
第八章 聖パトリックと「ママルージョ」―第三部第三章冒頭における歴史記述
あとがき
初出一覧
引用・参考文献一覧
索引

著者|author

田村章(たむら・あきら)
金城学院大学文学部英語英米文化学科教授。
著書に、『ジョイスの迷宮―『若き日の芸術家の肖像』に嵌る方法』(共著、言叢社、2016年)、『表象と生のはざまで―葛藤する米英文学』(共著、南雲堂、2004年)、『フィクションの諸相―松山信直先生古希記念論文集』(共著、英宝社、1999年)などがある。

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