『パターソン』を読む

 ウィリアムズの長篇詩

  • 江田孝臣(著)/2019年5月
  • 3500円(本体)/四六判上製350頁
  • 装丁:桂川潤

アメリカのモダニズム詩人、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ(1883~1963)の代表作『パターソン』(Paterson)。ジム・ジャームッシュ監督の同名映画にヒントを与えたこの長篇詩が追い求める「アメリカ的なるもの」とは?
文学的交流から地誌、産業史、政治、人種表象……と、さまざまな角度から読み深めた論考11篇と、ニュージャージ州パターソンの街についてのエッセイ2篇他を収録。
(ISBN 9784861106453)

目次|contents

『パターソン』の梗概
序 章 『パターソン』―映画と詩と街
第一章 ある産業都市の肖像―ニュージャージ州パターソン
第二章 ウィリアムズとアレン・ギンズバーグ
第三章 エズラ・パウンドとウィリアムズ―贈与交換と職業倫理
第四章 『パターソン』における「誤った(滝の)言葉」とは何か
第五章 『パターソン』の政治性
閑 話 バロネス・エルサ―アメリカ・モダニズムとダダの出会い
第六章 ウィリアムズの牧歌
第七章 ウィリアムズにおける人種表象
第八章 産業主義と批判する女たち―ウィリアムズの『春など』
第九章 ウィリアムズとハート・クレインの『橋』
第十章 イーストリバーを眺める三つの詩―『パターソン』第四巻第一セクション論
第十一章 アメリカ詩とメルヴィル―ウィリアムズとオルソンの場合

引用文献一覧
初出一覧
邦訳作品一覧
パターソン史年表
あとがき

著者| author

江田孝臣(えだ・たかおみ)
1956年、鹿児島県に生まれる。
1979年、千葉大学人文学部卒業。1985年、東京都立大学大学院博士課程人文科学研究科英文学専攻退学。中央大学経済学部助教授を経て、早稲田大学教授。
著書に『エミリ・ディキンスンを理詰めで読む』(春風社、2018)、『はじめて学ぶアメリカ文学史』(共著、ミネルヴァ書房、1991)、『批評理論とアメリカ文学』(共著、中央大学出版部、1995)。
訳書に、ヘレン・ヴェンドラー『アメリカの抒情詩―多彩な声を読む』(共訳、彩流社、1993)、『アメリカ現代詩101人集』(共訳、思潮社、1999)、『エズラ・パウンド事典』(雄松堂、2008)など。

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