宗教と開発の人類学

グローバル化するポスト世俗主義と開発言説

  • 石森大知・丹羽典生(編)/2019年6月
  • 4000円(本体)/四六判上製448頁
  • 装丁:中本那由子

教育・医療・福祉の各分野から社会全体の変革まで、宗教団体や宗教者による開発への関与が顕在化する現代。
アジアとオセアニア各地の開発の現場から、宗教との関係を問い直す。
(ISBN 9784861106514)

目次|contents

序章 宗教と開発をめぐる新展開―ポスト世俗化時代の人類学に向けて(石森大知)
第Ⅰ部 宗教と世俗関係の生成・揺らぎ
第1章 開発実践からみた宗教と世俗の境界―現代タイの上座仏教僧によるヘルスケア活動の現場から(岡部真由美)
第2章 関与と逃避の狭間で―ミャンマーにおける出家者の開発実践の変遷と行方(藏本龍介)
第3章 社会的想像のなかの教会・首長・政府―サモア独立国の自殺防止活動を事例とした世俗化をめぐる議論への批判的再検討(倉田誠)
第4章 マングローブ岸の回心とコミットメント―フィジーにおけるダク村落事業からみたオセアニア神学(丹羽典生)
第Ⅱ部 ソーシャル・キャピタルとしての宗教
第5章 宗教とソーシャル・キャピタル論の再検討―ソロモン諸島における教会主導の植林プロジェクトの顛末(石森大知)
第6章 自己のためか、他者のためか―タイ南部インド洋津波被災地におけるイスラーム団体の支援活動をめぐって(小河久志)
第7章 貧困地域におけるキリスト教の社会運動の展開―釜ヶ崎キリスト教協友会を事例に(白波瀬達也)
第Ⅲ部 宗教の公共性をめぐる諸相
第8章 ムスリムによる公益活動の展開―中国雲南省昆明市回族社会の事例から(奈良雅史)
第9章 中国のチベット社会における僧院と教育―多面化する「世俗」のなかで(小西賢吾)
第10章 よりよい生を求めて―インドにおける不可触民の解放実践と仏教(舟橋健太)
第11章 女神に付与された複数の公共性―北インドの宗教的な慈善団体とヒンドゥー寺院(田中鉄也)
あとがき
執筆者紹介
索引

編者| editors

石森大知(いしもり・だいち)
神戸大学大学院国際文化学研究科・准教授。博士(学術)。専門は文化人類学、オセアニア地域研究。著書に、『生ける神の創造力―ソロモン諸島クリスチャン・フェローシップ教会の民族誌』(世界思想社、2011年、単著)、『多配列思考の人類学―差異と類似を読み解く』(風響社、2016年、共編著)、『文化とコミュニケーション』(北樹出版、2016年、共編著)など。

丹羽典生(にわ・のりお)
国立民族学博物館学術資源研究開発センター・准教授。博士(社会人類学)。専門は社会人類学、オセアニア地域研究。著書に、『〈紛争〉の比較民族誌―グローバル化におけるオセアニアの暴力・民族対立・政治的混乱』(春風社、2016年、編著)、『現代オセアニアの〈紛争〉―脱植民地期以降のフィールドから』(昭和堂、2013年、共編著)、『脱伝統としての開発―フィジー・ラミ運動の歴史人類学』(明石書店、2009年、単著)など。

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