荒地

  • T・S・エリオット(著)、滝沢博(訳)/2019年7月
  • 2900円(本体)/四六判並製312頁
  • 装丁:桂川潤

モダニズム詩の金字塔『荒地』の最新訳
《孤独》という時代の病理を描く同作を清新な日本語訳でよみ直す。
作品中に現れるモチーフや制作過程の問題等に着眼した解説も充実。
――『荒地』はつぎはぎのコラージュのような、あるいは映画の予告編のような作品である。一見とりとめのない断片の羅列に見えるかもしれない。しかし実際は一定のモチーフが表現を変えながら繰り返し現れ、作品としてのまとまりを作っている。ここでは主なモチーフを《心が通わない男女》《大戦と帝国》《死と再生》の三つのグループに分けて解説する。(本文より)
(ISBN 9784861106491)

目次|contents

荒地
一 死者の埋葬
二 チェスの虜
三 火の説教
四 水による死
五 雷が言ったこと
解説
Ⅰ 作者T・S・エリオットについて
一 伝記
二 詩論
Ⅱ 『荒地』について
一 モチーフ
二 構造
三 制作過程の問題
訳注
テクストの問題
参考文献

訳者| translator

滝沢博(たきざわ・ひろし)
1961年生まれ。千葉県出身。中央大学文学部卒。2017年まで高岡法科大学教授。日本T・S・エリオット協会会員。エリオットに関する論文多数。
著書に『T・S・エリオットの詩を解読する』(春風社、2015年)。

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