神西清の散文問題

  • 小林実(著)/2019年12月
  • 3900円(本体)/四六判上製248頁
  • 装丁:桂川潤

チェーホフ、ツルゲーネフ、プーシキン、ジッドの翻訳者、神西清が日本語と格闘した軌跡をたどり、翻訳魂の真髄に迫る。

……外国文学とは、輸入が規制されている高級食材でできた料理のようなものである。そして翻訳文学は、それを腕のいいシェフ(翻訳者)が、手に入りやすい国産食材で、なんとかそれらしい味に再現してみせたようなものだといえる。……そんなふうに国産食材(日本語)の姿にこだわった翻訳家が、神西清である。(本文より)
(ISBN 9784861106675)

目次|contents

はじめに
Ⅰ章 散文の運命
Ⅱ章 翻訳という創造
Ⅲ章 黙読から音読へ
Ⅳ章 翻訳のロマネスク
引用・参考文献
あとがき

著者|author

小林実(こばやし・みのる)
1971年東京都生まれ。2006年立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士後期課程満期退学。
現在は十文字学園女子大学准教授。博士(文学)。専門は翻訳文学、日本近代文学、日本近代文化史。
著書『明治大正露文化受容史―二葉亭四迷・相馬黒光を中心に』(春風社 2000)など。

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