江戸の名主 馬込勘解由

  • 髙山慶子(著)/2020年2月
  • 4100円(本体)/A5判上製314頁
  • 装丁:長田年伸

江戸筆頭の名主・馬込家がたどった数奇なる系譜とは?
徳川家康とともに江戸に移住した初代から明治維新に至る十一代を通し、名主役・伝馬役をつとめた馬込勘解由。名主の役割や家としての特徴をそれら相互の関連から検証し、馬込家の歴史および多様な人間関係の広がりの諸相を解き明かす。
(ISBN 9784861106668)

目次|contents

序章 江戸の名主と馬込家
一 近世都市江戸の町人地
二 近世初期の名主
三 名主制度の成立と展開
四 名主の家
五 大伝馬町名主馬込家文書
第一章 馬込家初代
一 遠江国馬込村から江戸へ
二 同僚の家
三 宝田村から大伝馬町へ
四 菩提寺
五 ウィリアム・アダムス
第二章 馬込家歴代
一 家族と縁戚
二 文化と学問
三 同役の名主
四 町の住民
五 豪商
第三章 馬込家の経済事情
一 名主役料
二 伝馬役
三 町屋敷の所持
四 金銭の貸付
五 名主による金融
第四章 宇都宮藩戸田家と馬込家
一 大名戸田家の財務
二 深まる関係
三 江戸の二大金主
四 川村伝左衛門
五 大名の財政事情
第五章 馬込家の明治維新
一 勘解由改め惟長とその息子
二 名主役と伝馬役の廃止
三 債務の行方
四 華族戸田家とのつながり
五 殖産興業の模索
終章 馬込家の歴史
あとがき
図表一覧
索引

著者|author

髙山慶子(たかやま・けいこ)
慶應義塾大学文学部卒業。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(人文科学)。東京都江戸東京博物館専門研究員を経て、現在、宇都宮大学教育学部准教授。著書に『江戸深川猟師町の成立と展開』(名著刊行会、2007年)、『近世の地域と中間権力』(共著、山川出版社、2011年)、『近世下野の生業・文化と領主支配』(共著、岩田書院、2018年)、『シリーズ三都 江戸巻』(共著、東京大学出版会、2019年)がある。

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