おしゃべりなポライトネス

会話の中の共話・話題交換・笑い・メタファー

  • 笹川洋子(著)/2020年3月
  • 3500円(本体)/四六判上製386頁
  • 装丁:矢萩多聞

なぜ、おかしくない時でも会話に笑いを添えるのか?
性別や言語文化圏が異なる人物どうしの会話におけるポライトネス(丁寧な振る舞い)を豊富な具体例をもとに分析。対人関係を円滑にするための言語的配慮の諸相を探る。
(ISBN 9784861106422)

目次|contents

はじめに
第一章 会話の中のポライトネス
一 会話のルールとポライトネス
二 言語文化圏による会話のルールの違い
第二章 協調的発語媒介行為としての共話
一 協調的発語媒介行為としての共話
二 異文化コミュニケーションに見られる一文型の共話
三 異文化コミュニケーションに見られる添加型の共話
第三章 話題交換から探るポライトネスとジェンダー
一 会話構造を分析する視点
二 初対面の話者に対する日本人女性の名乗りの談話方略について
三 初対面の話者に対する日本人女性の談話構成の変化について―性差と異文化差の視点から
四 話題転換における意図の了解過程
第四章 発語媒介行為としての笑い
一 発語媒介行為の装置―儀礼行為としての笑い
二 異文化コミュニケーションに現れる笑いの発語媒介行為調整機能について
第五章 発語媒介行為としてのメタファー
一 会話におけるメタファーの機能
二 物語構造の中のメタファー ―『流星花園(花より男子)』台湾、日本、韓国版の物語構造の比較
引用文献
初出一覧
おわりに

著者|author

笹川洋子(ささがわ・ようこ)
神戸親和女子大学文学部総合文化学科教授。東京大学大学院人文社会研究科社会学専攻、社会学修士。専門はコミュニケーション論。
著作に『日本語のポライトネス再考―発話行為・発語媒介行為・相互行為』(春風社、2016年)、『樋口一葉―物語論・言語行為論・ジェンダー』(春風社、2013年)等がある。

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