江戸の黙阿弥

善人を描く

  • 埋忠美沙(著)/2020年12月
  • 4500円(本体)/A5判上製440頁
  • 装丁:中本那由子

「悪の華」の陰に隠れた市井の善人の姿――
「江戸演劇の大問屋」と称された河竹黙阿弥の作劇法とは? 名優・四代目市川小団次独自の役作りとは? 絵画資料を用いた画期的な研究手法により、これまで知られてこなかった江戸期の黙阿弥の作意や、黙阿弥作品の最良の演者であった小団次の工夫を解き明かす。
新たな時代の黙阿弥研究!
(ISBN 9784861107061)

◆日本演劇学会 2021年度日本演劇学会河竹賞奨励賞 受賞

目次|contents

凡例
はじめに
第一章 「悪の華」「白浪狂言」「江戸演劇の大問屋」―近現代の黙阿弥評価
第一節 思想なき前近代性への批判―明治の黙阿弥評価
第二節 「情緒」と「美」の強調―大正の黙阿弥評価

第二章 修業時代の作劇法―嘉永の河原崎座
第一節 作風の萌芽―『都鳥廓白浪』
第二節 後継への挑戦―『吾孺下五十三駅』

第三章 小団次との提携―安政の市村座
第一節 隣人としての鼠小僧―『鼠小紋東君新形』
第二節 裁判劇ではなく農民劇として―『敵討噂古市』の典拠考
第三節 愚かな善人―正直清兵衛の造形
第四節 二つの和尚吉三像―『三人吉三廓初買』

第四章 江戸の終わりに―文久の市村・守田座
第一節 変容の軌跡―『青砥稿花紅彩画』
第二節 小団次一代―『勧善懲悪覗機関』

おわりに
参考文献
あとがき
索引

著者|author

埋忠美沙(うめただ・みさ)
1979年東京都生まれ。お茶の水女子大学文教育学部准教授。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(演劇映像)専攻博士後期課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員(PD)、早稲田大学文学部講師(任期付)、早稲田大学演劇博物館講師(任期付)などを経て、2020年より現職。博士(文学)。主要論文に、「歌舞伎の西郷隆盛」『歌舞伎 研究と批評』64(2020)、国立劇場調査養成部編『木下曽我恵■(「石」+「聚」)路』未翻刻戯曲集25、日本芸術文化振興会(2019)などがある。

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