カントとシュンカタテシス論

  • 福田喜一郎(著)/2020年12月
  • 5600円(本体)/四六判上製352頁
  • 装丁:桂川潤

世界の構造、認識の対象がいかに成立しているのかということではなく、命題において表される知識とこれに対する心の関わり方を問う。
(ISBN 9784861107139)

目次|contents

はじめに
序論 フレーゲの「思想」
第一部 シュンカタテシス論の展開
第一章 アリストテレスの弁論術 (説得と確信)
第二章 ストア派のシュンカタテシス論 (シュンカタテシス論の原型)
第三章 懐疑主義 (シュンカタテシスの回避)
第四章 デカルト (自由なシュンカタテシス)
第五章 プラグマティズム (信念論の展開)
第六章 ヴィトゲンシュタイン (確実性の問題)
第七章 プラトンとスピノザ (反シュンカタテシス論)
第八章 サルトル (自己欺瞞)
第九章 ウィリアムズとコーエン (信念と承認)
第二部 カントのシュンカタテシス論
第一編 カントの論理学思想
第一章 論理学における様相の理論
第二章 クルージウスの用語
第三章 クルージウスとヤコービに対するカントの批判
第二編 カントの格率論
第一章 判定の原理と執行の原理
第二章 格率概念
第三章 マイヤー『論理学』
第四章 カントの自己欺瞞論
あとがき

著者|author

福田喜一郎(ふくだ・きいちろう)
1955年、東京生まれ。1978年、上智大学文学部哲学科卒業。1980年、京都大学文学研究科修士課程(西洋哲学史専攻)修了。2011年度、マールブルク大学哲学研究所客員研究員。現在、鎌倉女子大学教育学部教育学科教授。
著書に『着飾らない辞世の言葉』(幻冬舎ルネッサンス新書)、Johann Georg Heinrich Feder (De Gruyter)(共著)、『静かさとはなにか』(第三書館)(共編著)など。
翻訳にゲロルド・プラウス『カント認識論の再構築』(晃洋書房)(共訳)、『カント全集』第3巻、第14巻(岩波書店)(共訳)など。

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