モダニズムの胃袋

ヴァージニア・ウルフと同時代の小説における食の表象

  • 大西祥惠(著)/2020年12月
  • 2700円(本体)/四六判上製236頁
  • 装丁:矢萩多聞

ウルフを中心としたイギリスのモダニズム小説を通して、当時のイギリスの食文化を検証。ジェンダー、身体、アダプテーションなどの視点から、食の描写の重要性を示す。『灯台へ』に登場するブフ・アン・ドーブのレシピなど、5編のコラムも収録。
(ISBN 9784861106903)

目次|contents

序章
Ⅰ ウルフの「食べ物に対するコンプレックス」
第1章 『ダロウェイ夫人』における食事療法
Ⅱ ウルフの食の政治学
第2章 『灯台へ』の食卓の美学
コラム(1) ブルームズベリー・グループとフランス料理―『灯台へ』の肉料理ブフ・アン・ドーブ
第3章 『オーランド』と『自分だけの部屋』にみる食とジェンダー
コラム(2) 衣装と身体
Ⅲ モダニズムの台所
第4章 ウルフと「使用人の肖像」
第5章 ウルフの台所
コラム(3) ウルフの色彩感覚―ウルフの手作りジャム
第6章 モダニズムの料理をする男たち―フォースター、ロレンス、ジョイスのテクストをめぐって
コラム(4) モダニズムと料理男子
Ⅳ 感覚の世界
第7章 ジョイスにおける食とテクスト―『ユリシーズ』の「カリュプソ」をめぐって
第8章 『フラッシュ』における味覚、そして嗅覚の世界
コラム(5) 野菜畑でご瞑想?

著者|author

大西祥惠(おおにし・よしえ)
同志社大学、立命館大学、龍谷大学 非常勤講師。
共著に『アダプテーションとは何か―文学/映画批評の理論と実践』(世織書房、2017)、論文に「Mrs Dallowayの食の政治学」(『テクスト研究』第7号、2011)、「Flushにおける「匂いの世界」」(京都女子大学大学院紀要『英語英米文学論輯』第18号、2019)など。

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