親子とは何か

ナイジェリア・ハウサ社会における「里親養育」の民族誌

  • 梅津綾子(著)/2021年2月
  • 4100円(本体)/A5判上製330頁
  • 装丁:中本那由子

「生んで育てる」はあたりまえなのか?
「生みの親」と「育ての親」が分担して一人の子供を育てる慣行がある、ナイジェリアのハウサ社会。その慣行を可能にしている社会の仕組みや、それぞれの「親」と「子」がお互いに何を感じ、何をやり取りしているのかについてフィールドワークを行い、「親子」の多彩なつながりの可能性を、「分人」などのキーワードを手がかりに探る。

(ISBN 9784861107238)

目次|contents

まえがき  
凡例
調査地の主な人物紹介  

序章 里親養育・養子縁組をめぐる親子論
第1章 ハウサ社会の日常生活と家族―ザリア地域を中心に
第2章 ハウサの子の引き取り慣行、リコ 
第3章 子育て期の育親と〈子〉そして生親
第4章 結婚した〈子〉、育親、生親の関係
第5章 育親の「親」としての弱さと強さ 
終章 ハウサの親子観から親子を考える 

あとがき
謝辞
引用文献
付表
索引

著者|author

梅津綾子(うめつ・あやこ)
専門は文化人類学、アフリカ研究。南山大学人類学研究所・非常勤研究員。
「出生と養育に基づく複数的・多元的親子関係―ナイジェリア北部・ハウサ社会に
おける『里親養育』の民族誌から」(名古屋大学大学院文学研究科 博士論文、二〇
一五年)、「複数の両親による子育て―北部ナイジェリア、ハウサ社会の里親養育
(リコ)の事例より」(『アジア・アフリカ地域研究』第一四巻一号、二〇一四年)、「現代ナイジェリアの〝里親養育〟に見る親子のあり方―生みの親・育ての親と子の長期的共存関係」(『比較家族史研究』二六号、二〇一二年)。

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