アジアの海を渡る人々

一六・一七世紀の渡海者

  • 上田信、中島楽章(編)/2021年3月
  • 5000円(本体)/四六判上製488頁
  • 装丁:桂川潤

「陸」の歴史から「海」の歴史へ
中国、日本、ポルトガル、スペインなどの史料から、渡海者と外交・紛争の事例を多角的に分析。16~17世紀のアジア海域秩序の変転の諸相を明らかにする、グローバル・ヒストリーの試み。

(ISBN 9784861107290)

目次|contents

はじめに(中島楽章)
総説(上田信)
第Ⅰ部 中国と日本のあいだを往来した人々
第1章 最末期の遣明船の動向と「倭寇図巻」(須田牧子)
第2章 宋素卿東渡日本考―寧波事件の歴史的前提(山崎岳)
第3章 ある明代の知識人の日本認識―鄭舜功と『日本一鑑』(袁茂萍)
第4章 嘉靖期―隆慶期海禁緩和までの倭寇政策とその変容―『籌海図編』から見る(藤井美奈)
第5章 中世後期日本人の海洋活動と東南アジア交易(鹿毛敏夫)
第Ⅱ部 ポルトガル・スペイン・メキシコからの来訪者
第6章 渡海者から献策家(アルビトリスタ)へ―新キリスト教徒商人ドゥアルテ・ゴメス・ソリスの意見と企図(疇谷憲洋)
第7章 アルメニア商人は琉球に来たのか?―大航海時代の金銀島伝説と琉球(中島楽章)
第8章 メキシコ・クエルナバカ市カテドラル―長崎二六聖人の壁画をめぐって(宮田絵津子)
第9章 悲惨な海難事件の生存者たち―一六二五年ポルトガル船ノッサ・セニョーラ・デ・ギア号の広東遭難(李毓中)
第Ⅲ部 朝貢と外交
第10章 敵を知るなら味方から―朝鮮通信使はいかにして明使節から日本情報を「入手」したのか(米谷均)
第11章 台湾鄭氏と東南アジア―鄭氏最後の生命線(久礼克季)
第12章 日本文学のなかの鄭成功(寇淑婷)
第13章 琉球王国における漢詩の受容と展開(王尊龍)
執筆者紹介

訂正

第6章タイトルの「アトリビスタ」は正しくは「アルビトリスタ」です(目次、本文および帯)。
お詫びして訂正いたします。

編者|editors

上田信(うえだ・まこと)
立教大学文学部教授。専門領域は中国史・アジア社会論。著作に『海と帝国―明清時代』(講談社、2005年)、『シナ海域蜃気楼王国の興亡』(講談社、2013年)、『貨幣の条件―タカラガイの文明史』(筑摩書房、2016年)など。
中島楽章(なかじま・がくしょう)
九州大学人文科学研究院准教授。専門領域は中国社会史、東アジア海域史。著作に『明代中国の紛争と秩序―徽州文書を史料として』(汲古書院、2002年)、『徽州商人と明清中国』(山川出版社、2009年)、『大航海時代の海域アジアと琉球―レキオスを求めて』(思文閣出版、2020年)。

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