希望の本質
サミュエル・ジョンソンの思想と文学
- 石井善洋(著)/2021年10月
- 3500円(本体)/四六判上製256頁
- 装丁:長田年伸
イギリス文学史上一時代を画す文壇の巨人サミュエル・ジョンソン。その思想と文学の基本的な構図を解き明かし、希望の本質に迫る。
[広島修道大学学術選書79号]
(ISBN 9784861107764)
目次|contents
はじめに
第一章 知識と学問 (一)
1. 才能 2. 偶然の関与 3. 努力と勤勉 4. 知的堕落の諸相 5. 自己を築く
第二章 知識と学問 (二)
6. 短い一生 7. 精神の特性と時間の認識 8. 運動と精神の活動 9. 風刺
10. 真の知識
第三章 希望
1. 希望の誕生 2. 希望の幸福論 3. 時間論から見る倫理思想 (1)―未来を中心に
4. 時間論から見る倫理思想 (2)―現在を中心に 5. 合理的な希望
第四章 信仰
1. 偶然の支配 2. 信仰の必要性 3. 真実の解釈 4. 偶然の解釈 5. 信仰から道徳へ
6. 希望から信仰へ
第五章 詩(一)
1. 「模倣」 2. 「自然」 3. 「自然の模倣」と芸術的な効果 4. 「自然」と正義
5. 虚構と真実
第六章 詩(二)
6. 二つの展開 7. 詩的創造性 8. イムラックの詩人論 9. 信仰詩
10. 「真理」の位置づけ
第七章 『ラセラス』論(一)
1. 「幸福の谷」が語ること 2. 「人生の選択」
3. 二つの推進力 a. 人物描写 b. ラセラスの性格 4. 新たな希望 5. 終章の読み方
第八章 『ラセラス』論(二)
6. 理性の働き 7. 理性、倫理、信仰 8. 社会の役割 9. 宗教的なテーマ
10. 文学と宗教 11. 『ラセラス』の歴史的評価 12. 終章を再論する
おわりに
文献一覧
サミュエル・ジョンソン略年譜
論文初出
著者|author
石井善洋(いしい・よしひろ)
1958年 秋田県生まれ
1981年 早稲田大学第一文学部英文学専攻卒業
1989年 早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻博士後期課得後退学
早稲田大学、日本大学、宇都宮大学等の非常勤講師を経て
1990年 広島修道大学に勤務
1992年 広島修道大学助教授
2005年 広島修道大学教授(現在に至る)