レヴィナスと教育学

他者をめぐる教育学の語りを問い直す

  • 安喰勇平(著)/2022年2月
  • 4000円(本体)/四六判上製290頁
  • 装丁:長田年伸

語りえない・知りえないことをいかに伝達しうるのか――
レヴィナスの言語論や責任概念への思索を検討することで、教育という営為における倫理的含意を顧み、自他関係の理解への新たな言語の空間・表現を開拓する。
(ISBN 97848611047658)

目次|contents

はじめに
序章 教育学における他者論の展開とそこでのレヴィナス〈他者〉論の位置
第一章 レヴィナス〈他者〉論の基本モチーフ
第二章 レヴィナス言語論の自己言及的特性――教育学におけるレヴィナス〈他者〉論の援用方法をめぐる解釈論争から
第三章 レヴィナス主体性概念の教育学的射程――変容の契機として他者を位置づけることへの批判的考察
第四章 レヴィナス隠喩論における意味の伝達――叙事詩的な語りを超えて
第五章 「~し直す」成長モデルに関する批判的検討――レヴィナス〈他者〉論の方法としての誇張法
第六章 レヴィナス〈他者〉論における中断と修復――中断の教育学再考
終章 レヴィナス〈他者〉論の教育学的意義
参考引用文献
謝辞
索引

著者|author

安喰勇平(あんじき・ゆうへい)
茨城キリスト教大学文学部講師。一九九〇年島根県生。二〇一七年に広島大学大学院教育学研究科博士課程後期中途退学後、現職。二〇一九年に博士号(教育学)取得。専攻は教育哲学。論文に「レヴィナス言語論の自己言及的特性について――教育哲学におけるレヴィナス他者論の解釈論争から」(『教育哲学研究』第一一二号、二〇一五年)、「『~し直す』成長モデルに関する批判的検討――教育学における他者論の自己矛盾の問題に焦点を当てて」(『教育学研究』第八七巻第一号、二〇二〇年)など。

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