自律を目指す教育とは何か

自然主義的な教育哲学の試み

  • 宮川幸奈(著)/2022年2月
  • 4000円(本体)/四六判上製288頁
  • 装丁:長田年伸

自律と他律の区別はいかに身に付くのか?
教育目的として掲げられてきた自律概念をめぐる議論の状況を概観。自分自身で行為を決めることと他人に依存すること、また理性的であることと感性的(感情的)であることの区別の意味や、それを実現するはたらきかけを探究。人間諸科学の知見を踏まえて、自律と他律の関係性に対する新たな解釈を提案する。
(ISBN 9784861107672)

目次|contents

序章 自律を目指す教育の新たな理解へ
第1章 自分自身で行為を決めることと他人に依存すること
第2章 理性的であることと感性的であること
第3章 自律を目指す教育を理解するとはいかなることか
第4章 意図と理由の空間への参入
第5章 叱責が可能にするもの
終章 自然主義的な教育哲学研究の成果と展望
あとがき
参考文献
人名索引
事項索引

著者|author

宮川幸奈(みやがわ・ゆきな)
1987年生まれ。熊本学園大学経済学部准教授。九州大学大学院人間環境学府教育システム専攻博士後期課程単位取得退学。博士(教育学)。専攻は教育哲学。主な著書・論文に『道徳教育の理論と実践』(分担執筆、大学教育出版、2018年)、「教育目的としての自律に関する自然主義的考察――二重過程理論を通して」(『教育哲学研究』第118号、2018年)、「自律と他律の現れ方――意図と理由の空間への参入をめぐって」(『九州教育学会研究紀要』第44巻、2017年)など。

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