タキ・オンコイ 踊る病

植民地ペルーにおけるシャーマニズム、鉱山労働、水銀汚染

  • 谷口智子(編)/2023年2月
  • 4700円(本体)/A5判上製328頁
  • 装丁:毛利一枝

スペイン植民地支配に抵抗する16世紀ペルーのインディオの宗教運動とされている、「踊る病」タキ・オンコイ。これが鉱山労働における水銀中毒に由来するものであったとする「タキ・オンコイ水銀中毒説」を、歴史学、医療人類学、環境化学、宗教学の立場から検証する。

(ISBN 9784861108266)

目次|contents

序 [谷口智子]

第一章 人類の宗教史における水銀とシャーマニズム―タキ・オンコイを理解するための序論 [谷口智子]
第二章 スペイン帝国下のアルマデン水銀鉱山―その歴史と水銀中毒[立岩礼子]
第三章 「囲いに入れられた神」と「赤く顔を塗られた神」 [谷口智子]
第四章 一六世紀ペルーにおけるタキ・オンコイと水銀 [ルイス・アルベルト・サンタマリア・ファレス(谷口智子 訳)]
第五章 タキ・オンコイにおける人体への水銀汚染をどうとらえるのか [中地重晴]
第六章 タキ・オンコイ、憑依、ハサミ踊り [谷口智子]
第七章 タキ・オンコイから鉱山の悪魔まで―その社会的アプローチ [ルイス・アルベルト・サンタマリア・ファレス(谷口智子 訳)]
第八章 アンデスの創造力における「収奪」のイメージ―タキ・オンコイとピシュタコ及びコンパクタード [谷口智子]

結 [谷口智子]

参考文献一覧
執筆者一覧

編者|editor

谷口智子(たにぐち・ともこ)
愛知県立大学外国語学部教授。専門は宗教学、ラテンアメリカ地域研究。
主な著作に、『新世界の悪魔―カトリック・ミッションとアンデス先住民宗教』(大学教育出版、2007年)、翻訳書に、朴哲『グレゴリオ・デ・セスペデス―スペイン人宣教師が見た朝鮮と文禄・慶長の役』(春風社、2013年)がある。

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