今に向き合い、次につなぐ

諏訪大社御柱祭の祭礼民俗誌

  • 石川俊介(著)/2023年2月
  • 5000円(本体)/A5判上製406頁
  • 装丁:長田年伸

六年に一度あるが、毎回同じものではない。
「暴力」や「危険」、「伝統」や「素朴」だけではない。

時代とともに移ろい、生身の人間たちが生々しく生きる生活の一部である、諏訪大社御柱祭。この大規模な祭礼の今の姿を、「反復」される中にある「一回性のもの」に着目しながら多角的に描き出す。
(ISBN 9784861108488)

目次|contents

はじめに
序論

第Ⅰ部 御柱祭概説
第1章 御柱祭

第Ⅱ部 御柱の来歴
第2章 樅の木が御柱になる―用材調達
第3章 御柱を曳く―曳き綱はいかに製作されるのか
第4章 御柱を「ご神木」にする―木遣り唄の役割
第5章 欠片を頂く、古い御柱を拝戴する―創造されるモノとしての御柱の価値

第Ⅲ部 祭りをめぐる人々と社会
第6章 行事を生み出す―下社木落しの「発明」
第7章 祭りを規制する―御柱祭と「暴力」
第8章 価値を語る―死傷者の「話」は何を表現するのか
第9章 資源化する―観光イベントで表現される御柱祭

結論 今に向き合うこと、次につなぐこと

おわりに
初出一覧
参考文献
索引

著者|author

石川俊介(いしかわ・しゅんすけ)
追手門学院大学社会学部・講師
文化人類学、民俗学

主な著作に、「歌唱行為によって遂行される「儀礼」――諏訪大社御柱祭の木遣り唄と事例として」(『年報人類学研究』13、2022年)、「御柱祭における曳き綱製作――富士見町富士見地区を事例として」『信濃』74(6)、2022年)、「聞きづらい「話」と調査者――諏訪大社御柱祭における死傷者の「話」を事例として」『日本民俗学』268、2011年)など。

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