原発災害と生活再建の社会学

なぜ何も作らない農地を手入れするのか

  • 庄司貴俊(著)/2023年4月
  • 3000円(本体)/四六判上製242頁
  • 装丁:根本眞一・松田晴夫(クリエイティブ・コンセプト)

農業をやめざるをえなかった人びとの言葉から、原発被災地とは思えない「日常」の真実を探る。酪農家、漁師の事例も調査・研究。

(ISBN 9784861108617)

目次|contents

序章―原発被災地で暮らす人びとを対象として
第一章 先行研究と本論の方法―なぜ原発被災地で暮らす人びとを対象とするのか
第二章 原発事故と地域社会―なぜ原発被災地の復興は利用されやすいのか
第三章 農地を手入れする人びと―なぜ原発事故以後も農地と関わり続けるのか
第四章 事故前のように振る舞う人びと―なぜ原発事故以前と同じ周期で農地と関わるのか
第五章 農業を“やらない”人びと―なぜ原発事故以後に再び農地に対して主体性を獲得できたのか
終章―原発被災地で暮らす人びとからみえる生活再建の論理
補遺❶ 事故後の人びとの動向―事故前の暮らしを踏まえて
補遺❷ 本論の知見に関する比較検討―相違から考える仮の行く末
補遺❸ 本論の課題と今後の展望―原発立地地域も視野に入れて

著者|author

庄司貴俊((しょうじ・たかとし)
1991年生まれ。東北学院大学大学院人間情報学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。現在、東北学院大学非常勤講師。
専攻は社会学、環境社会学、災害社会学。
・「原発被災地で〈住民になる〉論理―なぜ農地への働きかけは事故以前と同じ周期リズムで続けるのか」『環境社会学研究』24: 106-20、2018
・「原発被災地において農地の外観を保つ理由―福島県南相馬市X集落の事例」『社会学研究』103: 165-87、2019
・「原発事故から7年後に祭礼が復活した理由―福島県浪江町請戸の出初め式の事例」『村落社会研究ジャーナル』57: 1-12、2022

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