現代韓国占街巡礼
巫者密集地域の民俗誌
- 吉村美香(著)/2023年7月
- 3500円(本体)/四六判上製256頁
- 装丁:中本那由子
街中にあふれる神降ろしや易学、占いカフェの看板。新しいもの好きで世界屈指のIT社会である韓国で、どうして伝統的な占い・巫俗が根強く人気なのだろうか。
ソウル近辺で巫俗・占術を行う巫者たちへの調査をもとに、現代韓国でひろく行われている巫俗の特徴や社会的背景を描く。
(ISBN 9784861108846)
目次|contents
第1部
第1章 本書の概要
第2章 現在までの韓国巫俗研究
第2部
第3章 巫者密集地域の現地調査:彌阿里地区
第4章 巫者密集地域の現地調査:阿峴洞地区
第5章 巫者密集地域の現地調査:九老洞地区
第6章 巫者密集地域の現地調査:大林洞・奉天洞地区
第7章 巫者密集地域の現地調査:水原・華西門地区
第3部
第8章 コラム1 巫具
第9章 コラム2 巫俗の文化遺産化活動
第10章 結論
あとがき
参考文献一覧
著者|author
吉村美香(よしむら・みか)
愛知大学非常勤講師。
文学博士(韓国国立韓国学中央研究院、2016年)。専門は東アジアの民俗学。
単著に『東医宝鑑叢書 江戸に朝鮮医学がもたらされる』(韓国:国立韓医学研究院、2021年)、『村山智順の生涯と巫俗研究』(韓国:民俗苑、2014年)、編著に『新編尾張医科学史攷 附牧野富太郎書簡』(志学社、2023年)、『(国際日本文化研究センター共同研究会成果論集)巫・占の異相――東アジアにおける巫・占術の多角的研究』(志学社、2023年)、訳書に『1920-1930年代朝鮮人の生老病死――村山智順の所蔵写真集』(韓国:新亜出版、2014年)、『朝鮮の場市研究』(韓国:民俗苑、2014年)などがある。