共生と記憶の比較文化論
ともにつくる歴史と現在
- 都留文科大学比較文化学科(編)/2024年3月
- 4000円(本体)/A5判上並製368頁
- 装丁:長田年伸
多様な文化的背景を持つ他者を理解し、共存・共生していく道を見つける、その取り組みの現在地。都留文科大学比較文化学科創立30周年出版
(ISBN 9784861109522)
目次|contents
総論
第1章 ある「養女」の物語―アメリカのサーカスに生きた日系軽業師テトゥ・ロビンソン (青木 深)
第2章 二つの時代の「自衛」論と「侵略」論の相剋 (伊香 俊哉)
第3章 沈黙しない「共生」の模索―バルセロナ空襲の記憶と現地在住イタリア人 (上野 貴彦)
第4章 「フィリピン国民」の道徳と文化―一九三九年「国民倫理規定」に見る道徳・歴史・文化 (内山 史子)
第5章 「ステークホルダー資本主義」は共生の思想たりうるか? (菊池 信輝)
第6章 美術アーカイブの現在―アジアの美術における記憶の共有 (岸 清香)
第7章 There is such shelter in ourselves―ゼイディ・スミス『美について』を中心に (齊藤 みどり)
第8章 若年女性の「働く」選択をめぐるジェンダー規範のゆらぎ―インド、アフマダーバード市におけるNGOの職業訓練を事例に (佐藤 裕)
第9章 韓国・朝鮮の基層文化と現代 (邊 英浩)
第10章 米国のメキシコ移民同郷会による異種混淆のコミュニティ―「家族的類似性」にもとづく連帯 (山越 英嗣)
第11章 「温泉タトゥーお断り問題」―「理不尽な校則」との共通性の考察 (山本 芳美)
編者|editor
都留文科大学比較文化学科
1993年に、教員養成系大学として知られる都留文科大学において唯一教員養成課程を擁しない学科として設立。国際性、現代性、学際性を基本理念とする。