感染症と生の統治(叢書 感染症の人間学2)
- 澤野美智子(編)/2026年3月
- 4000円(本体)/A5判上製212頁
- 装丁:大田高充
- 叢書 感染症の人間学
「漂白されたユートピア」で、私たちは何を守り、何を切り捨てたのか?
自発的な監視、選別される命、コンテナ化される身体、ウイルス・非人間存在との絡み合い。 「統治性」と「脱人間中心主義」の狭間で、ウイルスと共に在る社会の倫理を問い直す。シリーズ第2巻
本叢書の巻頭言・序章(浜田明範 著。叢書第1巻収録)はこちらからお読みいただけます(pdf)
(ISBN 9784868161219)
目次|contents
序章 感染症を通して見る統治性と脱人間中心主義(澤野 美智子)[pp.9-31]
第Ⅰ部 感染症と統治性
第1章 遠くて近い死者たちのいる場所へ――COVID-19パンデミック初期のスリランカにおける強制火葬をめぐって(中村 沙絵)[pp.35-67]
第2章 戦時期日本におけるBCGワクチンの研究開発と〈傷〉の行方――「皮膚に穴を穿つ」経験の制度化にむけて(塩野 麻子)[pp.69-98]
第Ⅱ部 感染症をめぐる人間と非人間の関わり
第3章 免疫をめぐるエスノグラフィ――豚熱感染拡大下の養豚場における「内的イメージ」から考える(北川 真紀)[pp.101-126]
第4章 細胞とヒトと環境と溶け合うマラリア(加賀谷 渉)[pp.127-147]
第Ⅲ部 リスクと統治性の再考
第5章 変幻自在な「コロナ」――韓国の地方にあるクリニックにおけるCOVID-19のエスノグラフィ(澤野 美智子)[pp.151-180]
第6章 破局の中の前哨――フレデリック・ケックと備えの思想(小林 徹)[pp.181-209]
編者|editor
澤野美智子(さわの みちこ)
立命館大学総合心理学部・准教授
文化人類学
主な著作に、「防護服化できない身体と身体化できない防護服―韓国の「コロナ19」病棟におけるアフェクトの攪乱と再編」(『文化人類学』86(3)、2021)、『医療人類学を学ぶための60冊―医療を通して「当たり前」を問い直そう』(編著、明石書店、2018)、『乳がんと共に生きる女性と家族の医療人類学―韓国の「オモニ」の民族誌』(明石書店、2017)。

