誰ひとり死なせない学校づくり
若者の自傷・自殺予防のための教育的支援を考える
- 佐野和規(著)/2024年11月
- 3900円(本体)/四六判上製308頁
- 装丁:長田年伸
いま、現場教師にできる支援とは?
コロナ禍を経て、若者の自傷・自殺が増えつづけている。本書では、定時制高校の教員として長年さまざまな境遇の生徒とかかわってきた著者が、医師や心理士ではなく、生徒にもっとも近い学校教員の立場から、理論的かつ実践的な自傷・自殺対策を提唱する。
(ISBN 9784861109911)
目次|Contents
第Ⅰ部 アプローチ
序章 若者の自傷・自殺が増えている
第1章 生徒の自傷をどう確認するか―自傷行為に関する尺度の作成
第2章 死生観やスピリチュアリティで自傷行為を改善できるか
第Ⅱ部 分析・考察
第3章 多次元的に自傷を考える
―生物・心理・社会・スピリチュアルモデルからみた自傷行為
第4章 それなら自傷をせざるを得ない―自傷行為と居場所欠如の語りの分析
第5章 自傷者の調査への協力的姿勢とメンタルの安定について
第Ⅲ部 実践・対応
第6章 教師は自傷行為をどのようにみているか―学校現場の実情
第7章 学校における自傷行為への具体的方策
―死生観教育、集団認知行動療法、スピリチュアリティ教育の比較検討
第8章 自傷・自殺を防ぐ心の対話のあり方について
終章 誰ひとり死なせない学校づくり
補論 ―他害問題に寄せて
おわりに
引用文献
資料
索引
著者|Author
佐野和規(さの・かずのり)
九州女子短期大学子ども健康学科 教授
博士(学校教育学)
公立高校、支援学校教員を経て、2024年度より現職
公認心理師、臨床心理士、学校心理士